イーサリアム(ETH)財団は21日、公式ソーシャルメディアアカウントを運営する新たなマネージャーの募集を開始した。この動きは、時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)が市場での地位を維持するための戦略的施策と見られている。
ポイント
- イーサリアム財団が公式SNSアカウントの運営担当者を募集開始
- 応募条件に1万人以上のフォロワー管理経験とイーサリアムへの深い理解が必要
- 財団は1億2000万ドル相当のETHをDeFiプロトコルに投資し積極的な展開を示す
高い要求水準の募集要項
この職位は、時価総額第2位の仮想通貨イーサリアムのエコシステムにおいて、660億ドル規模の価値を持つプラットフォームの公式コミュニケーションを担う重要なポジションとなる。370万人のフォロワーを抱えるXアカウントをはじめ、財団の主要なソーシャルメディアチャンネルの管理を担当する。
応募条件として、1万人以上のフォロワーを持つアカウントの運営経験と、イーサリアムの技術面および文化的影響力への深い理解が求められる。
財団の積極的な展開と課題
この人材募集は、イーサリアム財団の近年の積極的な展開と時を同じくしている。13日、財団は約1億2000万ドル(約172億8000万円)相当の45,000ETHを分散型金融(DeFi)プロトコルに投資。これは財団による過去最大規模の分散型金融(DeFi)投資となった。
一方で課題も山積している。イーサリアムのメインネット上のアクティブユーザー数は2024年に37万6,300人に留まり、ソラナ(SOL)の130万人を下回っている。
また、ユーザーあたりのトランザクション数でも、ソラナの217回に対してイーサリアムは3回未満と大きな開きがある。
戦略的な転換点
この採用は、イーサリアム財団のコミュニティ再構築への戦略的な一手と見られる。財団の1000倍以上の価値を生み出してきたETH保有量は2020年1月の61万7,000ETHから26万9,000ETH(約8億9,400万ドル、約1288億円)まで減少しており、運営資金確保のための売却に対する批判も浴びていた。
新たなソーシャルメディアマネージャーには、週間460万ドル(約6億6240万円)の手数料を生み出すエコシステムと、370万人以上のソーシャルフォロワーを効果的に活用し、イーサリアムの価値を世界に発信していくことが期待される。
イーサリアムのレイヤー2ソリューション(Base、Arbitrum、Polygon)は2024年12月の7日間で486億ドルの分散型取引所取引量を記録し、ソラナの295億ドルを上回る実績を示している。
この強みを活かしつつ、1月にはビットコイン(BTC)とソラナが上昇する中で7%下落した価格面での課題に対応することも、新ポジションの重要な役割となるだろう。
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