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合成ドルの発行で知られるEthena Labsは14日、ブロックチェーン基盤の再保険会社Reとの提携を発表した。
これにより、EthenaのステーブルコインであるUSDeやsUSDeを、不動産、健康、気候レジリエンスといった分野の保険会社を支援することが可能となる。
今回の提携は、暗号資産(仮想通貨)市場と1兆ドル(約143兆円)規模といわれる再保険市場が連携した事例の一つだ。
🧵1/ Markets got you down? What if your stablecoins could support real-world growth?
Introducing a new use case for @ethena_labs' USDe & sUSDe — earn up to 23% APY while backing global insurers via @re.
Here's how it works: pic.twitter.com/fh5D71SgGn
— Re (@re) April 14, 2025
最大年利23%を実現
Ethenaのステーブルコインにおいても、仮想通貨分野でのセキュリティ侵害事例にもかかわらず、完全な担保を維持しており、その信頼性が伝統金融での採用可能性を高めている。
今回の提携により、sUSDeおよびUSDeトークンの保有者は、Reの再保険モデルに参加することが可能になり、最大で年間利回り(APY)23%を得ることができるという。
これは、ロックされたsUSDeトークンに対する5倍の報酬として提供され、再保険への資本配分に対する強力なインセンティブとなる。
Ethenaの展開戦略
この動きは、分散型金融(DeFi)と伝統的な金融の統合が進む中で注目されている。
特に現実世界の資産(RWA)は、伝統市場とデジタル市場双方の非効率性を解決するものとして、機関投資家の関心を集めている。
その中でEthenaは、フランクリン・テンプルトンやFプライム・キャピタルといった著名な投資家から多額の資金提供を受けている。
今回の提携以外にも、セキュリタイズと協力してイーサリアム(ETH)互換性も持つ独自ブロックチェーン「コンバージ」の開発も進めている。
ポイント
- Ethenaがブロックチェーン再保険会社Reと提携し、ステーブルコインを再保険市場に統合。
- USDeおよびsUSDeの保有者は、トークンを準備金としてロックし、現実世界の保険を裏付けることで非相関リターンを得られる。
- この提携は、現実世界の資産(RWA)とDeFiの融合、機関投資家の関心増加を背景に実現。
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