米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベースは16日、ビットコイン(BTC)担保のローンサービスを再開した。同社は2023年、同サービスを一度サービスを終了させていた。
同サービスは、所有するBTCを担保にステーブルコインのサークル(USDC)の借り入れが可能だ。そのためユーザーは、ビットコインを売却することなく新たな資金を確保できる。
Bitcoin-backed loans are here.
Borrow USDC against bitcoin, without selling it. Rolling out to US users (ex. NY) starting now. More collateral assets and regions to come. Powered by @MorphoLabs and built on @Base.
The future of finance is onchain.
Learn more:… pic.twitter.com/PoLdWLz6aV
— Coinbase 🛡️ (@coinbase) January 16, 2025
レイヤー2「Base」上で展開
同サービス再開にあたり、新たに分散型金融(DeFi)の「Morpho」と提携。同社が開発するイーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークBase上で展開されている。
「Morpho」は、イーサリアムおよびBaseに展開されるレンディングプロトコルで、執筆時点の預かり資産額(TVL)は37億6000万ドルを超える。
ユーザーが担保に入れたBTCは、自動的にcbBTC(ラップされたビットコイン)に変換され、Morphoのプールに預入される。
その後、担保に入れたBTC価値の最大86%までUSDCを借り入れることができる。
ただし借入額の上限は、最大10万ドル(約1550万円)となっている。借入金利や返済期間の詳細についてはまだ明らかになっていない。
また、米国全土のユーザー(ニューヨーク州は除く)からサービスが開始され、今後他地域に展開される予定だという。
オンチェーン取引を日常的に
同社のこの動きは、DeFiのようなオンチェーン上のサービスを簡単かつ迅速にアクセスできるようにする動きの一環だ。
オンチェーン取引を一般的な取引所から実行できるようにする取り組みは、同社だけに限らない。
世界大手仮想通貨取引所バイナンスは、ビットコインステーキング大手Babylon(バビロン)への預入を可能にする「オンチェーンイールド」という新商品を発表。
また、日本の仮想通貨取引所「ビットバンク」や「Zaif」も、Babylonを支援する動きを見せている。
同社のブライアン・アームストロングCEOは、「この取り組みは、ユーザーに自身の仮想通貨を最大限に活用する機会を提供するものです。DeFiの革新的な技術を活用することで、より安全で効率的な金融サービスを提供できると信じています」と述べた。
一方で一部の投資家からは、デジタル資産を担保にすることのリスクを懸念する声もあがっている。
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