仮想通貨取引所のCboe BZXは8日、Canary SUI ETFの上場提案を米国証券取引委員会(SEC)に提出した。
このETFは、2023年5月に立ち上げられたSui Networkのネイティブ暗号資産(仮想通貨)であるSUIトークンのパフォーマンスを追跡することを目的としている。承認されれば、米国初のスポットSUI ETFとして、Cboe BZX取引所で取引可能となる見通しだ。
米国初のSUI ETF実現へ向けた動き
ETFの運営主体となるトラストは、デラウェア州法定トラストとして設立され、現物のSUIトークンを保有する。また、ステーキングを通じて追加収入を得ることも計画している。
ETFは純資産価値の計算にCoinDesk SUI USDインデックスを使用し、保有するSUIは分離されたウォレットに保管される予定だ。さらに、一部のSUI保有をステーキングすることで、投資家に対するリターンを向上させる戦略も採用する。ただし、SUIのフォークやエアドロップには参加しないとしている。
市場への影響とSUI価格の反応
ETF申請のニュースはSUI価格に好影響を与え、発表後に価格が大幅に上昇した。これにより、SUIは年初来の損失の一部を回復することに成功している。
現在、SUIの時価総額は約64億4000万ドル(約9473億円)で、暗号資産(仮想通貨)市場において16位にランクしている。この市場ポジションは、Sui Networkとそのネイティブトークンに対する投資家の関心の高さを示している。
暗号資産ETF市場の拡大とSECの姿勢
今回の申請は、SECによる他の暗号資産関連ETFの最近の承認と軌を一にしており、規制当局が暗号資産ベースの金融商品に対してより開放的な姿勢を示している兆候と見られている。
この動きは、Canary Capitalを含む複数の企業が様々な暗号資産を規制市場に導入しようとする、より広範な暗号資産ETF申請の波の一部となっている。暗号資産ETF市場の拡大は、機関投資家や一般投資家が規制された環境でデジタル資産に投資できる機会を増やすことになる。
この申請が承認されるかどうかは現時点では不明だが、暗号資産業界は引き続きETFの動向に注目している。
ポイント
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト