米証券大手のキャンター・フィッツジェラルドは7日、自社保有株式の約40%をマイクロストラテジーへ投資していることが明らかになった。
キャンター・フィッツジェラルドの戦略的投資と背景
キャンター・フィッツジェラルドは米国を代表する証券会社のひとつだが、2025年5月時点でその株式ポートフォリオにおけるマイクロストラテジー(MSTR)の比率が39.23%に達した。
マイクロストラテジーはビットコイン(BTC)を大量に保有する企業として知られている。同社への大規模な投資は、ビットコインの今後に重視する経営方針に長期的な信頼感を示している。
この背景には、暗号資産(仮想通貨)資産への機関投資家の関心拡大がある。キャンター・フィッツジェラルドのハワード・ラトニックCEOは、米商務長官も務めており、同社の積極的な投資方針は業界の機関投資家における新しい仮想通貨への見方の変化を映し出している。
マイクロストラテジーのビットコイン戦略と市場動向
マイクロストラテジーは2025年第1四半期にも追加でビットコインを取得し、保有量は52万8,185BTC(約7兆5,493億円、1BTC=1,430,000円換算)となった。四半期終了後も積極的な購入を続け、現在は55万3,555BTC(約7兆9,163億円)にまで増加している。
このビットコイン購入資金は、普通株式や転換社債、優先株の発行による資金調達で賄われている。また、マイクロストラテジーの財務健全性は「FAIR(標準)」と評価されており、現在の株価は理論価格を上回って取引されている。
機関投資と仮想通貨市場の今後
キャンター・フィッツジェラルドは過去にマイクロストラテジー株を「オーバーウェイト(強気)」の格付けで評価し、目標株価を194ドル(約27,642円)としていた。
直近ではこの目標を614ドル(約87,802円)に引き上げ、引き続き強気の姿勢を示している。
今回の投資拡大は、金融大手による仮想通貨取引所資産への積極的な姿勢が市場全体にも広がっていることを象徴している。今後も機関投資家による仮想通貨市場への参入が進むか、注目が集まっている。
ポイント
- キャンター・フィッツジェラルドが保有株の39.23%をマイクロストラテジーに投資した。
- マイクロストラテジーはビットコイン保有を大幅に拡大している。
- 機関投資家の間で仮想通貨資産への関心が高まっている。
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