米大手マイニング企業のコア・サイエンティフィック社は10日、ビットコイン(BTC)のネットワーク処理能力(ハッシュレート)が引き続き上昇傾向にあると発表した。
ハッシュレート上昇がもたらすビットコインネットワークの強化
ハッシュレートとは、暗号資産(仮想通貨)の取引を処理・承認するために必要な計算能力を示す指標だ。コア・サイエンティフィック社のラッセル・カン最高開発責任者は、ハッシュレートの上昇がビットコインネットワークのセキュリティ強化につながると説明する。
これにより、機関投資家や個人投資家の信頼が高まり、価値貯蔵手段としての採用が進むとの見方を示した。
米国マイニング企業の躍進が鮮明に
米マイニング企業クリーンスパークは、2024年12月に668BTCを採掘し、年間では7024BTCを生産した。同社のハッシュレートは前年比287.9%増を記録している。
同社の保有するビットコイン残高は1万BTCを超え、前年同期比で236%増加した。現在、公開マイニング企業として2番目の規模を誇っている。
2025年の展望と技術革新の影響
The hashrate of #bitcoin is nearing ATH, at 57EH/s! 👍🚀 pic.twitter.com/a4GzqAT16r
— A v B (@ArminVanBitcoin) May 21, 2019
米国は2024年末時点で、ビットコインの全世界のハッシュレートの40%以上を占めている。ファウンドリーUSAは2024年12月までに約280EH/s(エクサハッシュ/秒)まで処理能力を拡大し、ネットワーク全体の約36.5%のシェアを持つ。
新世代のマイニング機器の導入により、従来比で50%以上の効率化が実現している。これにより、より少ない電力消費で高い処理能力を実現できるようになった。
マイニング業界の透明性向上と今後の課題
ビットコインマイニングの透明性も着実に向上している。マイナーマグ誌のデータによると、2022年1月時点では全体の16.7%しか把握できなかった採掘実態が、2024年12月には19社の上場企業による31.6%まで可視化された。
ただし、ハッシュレートの上昇は採掘の競争激化も意味する。マイニング企業各社は、収益性を維持するため、さらなる効率化と運用コストの削減が求められている。
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