米国のビットコインBTC ▼-4.19%現物ETFはこのほど、5日までの8営業日で純流入が続き、期間中の合計額が24億ドルに達した。
一方、現物イーサリアムETH ▼-2.80%ETFの流入ペースは失速している。
ビットコインETFへの資金流入続く、ブラックロックが牽引
Bitcoin ETFs notch $2.4 billion in eight-day inflow streak; Ethereum ETFs’ catch-up phase appears to stall, analyst says https://t.co/uk5pj0Muq1
— The Block (@TheBlock__) June 19, 2025
米国の現物ビットコインETFの流入は、資産運用会社ブラックロックのIBITが2億7890万ドルを集めて主導した。
フィデリティ社のFBTCが1億440万ドルで続いている。
また、ビットワイズ社のBITBやグレイスケール社のミニ商品BTCなどもそれぞれ純流入を記録した。
手数料が高いことで知られるグレイスケール社の転換型ファンドGBTCは、同日唯一の純流出となり、1640万ドルの資金が引き出された。
この8日間の連続流入において、ブラックロック社のIBITは全体の96%にあたる23億ドルを占め、市場での圧倒的な存在感を示している。
投資顧問会社The ETF Storeのネイト・ジェラシ会長は、「このカテゴリーは2024年に入り、すでに115億ドル近くを集めている」とXで述べた。
メディア企業The Blockのデータによると、2024年1月の取引開始以来、米国の現物ビットコインETFは累計で469億ドルの純流入を集めている。
ビットコイン価格の上昇も相まって、現在の運用資産総額は約1250億ドルに上る。
イーサリアムETFは失速、市場はマクロ経済を警戒
対照的に、現物イーサリアムETFは5日、1910万ドルの純流入にとどまった。
先週には19日間続いた14億ドルの記録的な純流入が終わり、勢いは鈍化している。
ビットコインETFは同じ19日間で38億ドル以上の純流入を集めており、関心の差が浮き彫りになった。
調査会社BRNの分析によると、データは機関投資家が依然として暗号資産(仮想通貨)の中期的な上昇に対して強気な見方をしていることを示している。
しかし、同社のヴァレンティン・フォーニエ主席リサーチアナリストは、好調だったイーサリアムが市場を牽引する期間は終わった可能性があると指摘した。
同氏は地政学的な懸念や新たな材料不足が重しとなり、勢いが弱いと指摘している。
市場心理にはマクロ経済の動向も影響を与えている。
FOMCは5日に金利据え置きを決定したが、その声明はタカ派的と受け止められた。
フォーニエ氏は、ビットコインが10万ドル以上を維持しているものの、勢いが戻らなければサポートラインを試す展開もあり得るとの見方を示した。
一方で、デジタル資産運用会社デビッド・ヘルナンデス仮想通投資スペシャリストはより肯定的な見解を持つ。
同氏は「ビットコインの希少性、分散性、中立性といった特性は、不確実な未来においてますます魅力的な資産となっている」と述べ、その回復力を評価している。
ポイント
- 米国の現物ビットコインETFが8日連続で純流入を記録し、合計24億ドルに達した。
- イーサリアムETFは記録的な純流入が途絶え、資金流入の勢いが鈍化している。
- FOMCのタカ派的な姿勢や地政学リスクなど、マクロ経済要因が市場の重しとなっている。
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