トランプ米国大統領の一族が支援するマイニング企業アメリカン・ビットコインは12日、グリフォン・デジタル・マイニングとの合併を発表した。
合併後は新たに「アメリカン・ビットコイン」のブランドを維持しつつ、米国株式市場のナスダックに上場する予定だ。
トランプ家支援の新勢力、ナスダック上場へ
今回の合併は株式交換によって行われ、グリフォンがアメリカン・ビットコインを取得する形となる。
合併後の新会社はアメリカン・ビットコインの経営陣と取締役会をそのまま引き継ぎ、社名も維持する。また、ナスダックで「ABTC」というティッカーシンボルで取引される予定だ。
この取引により、ビットコイン(BTC)は従来の新規株式公開(IPO)を経ずに上場を実現する。グリフォンがすでに公開企業であることを活用し、迅速に市場アクセスを確保する戦略だ。
合併後も既存のアメリカン・ビットコイン株主(トランプ家やマイニング企業のハット8など)が約98%の支配権を保持し、グリフォン株主の持ち株比率は約2%となる。
この動きには、アメリカの暗号資産(仮想通貨)おすすめ分野でリーダーシップを強化し、規制面での環境整備を図ろうとするトランプ家の意向が色濃く反映されている。
トランプ大統領の次男、エリック・トランプ氏は引き続き最高戦略責任者として経営をリードする。
世界最大級のビットコインマイナー目指す
合併によって両社の強みが融合する。
グリフォンの運用ノウハウとアメリカン・ビットコインの戦略的ビットコイン準備体制が合わさることで、機関投資家などが注目する大規模なビットコインマイニングインフラが誕生する。
グリフォンのスティーブ・ガターマンCEOは、今回の統合が公開市場におけるビットコインマイニングの新たなモデルを提示すると述べている。合併の完了は2025年第3四半期を予定しており、規制当局や株主の承認が条件となる。
また、発表直後にはグリフォンの株価が一時3倍超に急騰し、ハット8も13%上昇した。投資家の間では、両社の統合による成長期待が高まっている。
今回の合併は、トランプ家がアメリカのビットコインインフラ事業への関与を強化するとともに、グリフォンの上場基盤を生かした新たな成長戦略の一環とみられる。今後は世界のアルトコイン業界との連携も注目される。
ポイント
- トランプ家支援のアメリカン・ビットコインがグリフォンと合併。
- 新会社はナスダック上場、既存株主の大多数が支配権維持。
- グリフォン株とハット8株が急騰、市場の期待感を反映。
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