米ファストフード大手のステーキンシェイク(Steak ‘n Shake)は16日、全米全店舗でビットコイン(BTC)による決済の受け付けを正式に開始した。
同チェーンは年間1億人を超える利用者を持ち、今回の取り組みで暗号資産(仮想通貨)の実用化が一歩前進した形となった。
全米500店舗以上でビットコイン決済が可能に
今回の導入により、ステーキンシェイクの500店舗を超える全米拠点で、会計時にビットコインを使った支払いが可能となった。
利用者はライトニングネットワーク(Lightning Network)を利用し、専用ウォレットアプリで即時かつ低手数料での取引が可能。初めての決済はゼウスLN(ZeusLN)ウォレットを通じて行われたとされ、同社は公式X(旧Twitter)アカウントでその様子を公開した。
事前告知が5月9日に行われて以降、BTCコミュニティから強い関心が寄せられ、導入初日にはSNS上でも多くのユーザーから歓迎の声が上がった。
ファストフード業界で大規模に仮想通貨決済を導入するのは異例であり、利用者層の拡大にもつながる可能性がある。
ライトニングネットワークがもたらす利便性
ライトニングネットワークはビットコインのスケーラビリティ問題を解決する技術であり、秒単位での取引処理や極めて低い手数料を特徴としている。
これにより、少額の食事代金でも手軽にBTCで支払える環境が整った。
分析筋は、今回の事例が他の大手チェーンによる仮想通貨決済の導入を後押しする契機になる可能性を指摘。
また、決済の即時性やコストパフォーマンスの高さが、これまで課題とされてきた価格変動リスクや清算時間への懸念を緩和するものとして注目される。
小売業界への波及効果
ビットコイン決済を取り巻く環境の変化は、消費者の選択肢の多様化だけでなく、小売業界全体にも新たなビジネス機会をもたらす可能性がある。
特に若年層や仮想通貨投資を中心とした新たな顧客層の開拓につながるとの見方も強い。決済手段の多様化は、顧客満足度向上やブランドイメージ強化にもつながるとされ、他の外食産業による追随も予想される。
ステーキンシェイクの公式発表では「革命が始まった」との表現が使われ、同社が新しい仮想通貨の主流化に積極的な姿勢を示している点も注目される。
ポイント
- ステーキンシェイクが全米500店舗超でビットコイン決済を導入した
- Lightning Networkを活用し、即時かつ低コストの取引を実現
- 大手小売チェーンによる仮想通貨受け入れが今後の普及拡大に影響を与える可能性がある
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