カリフォルニア州に本拠を置く医療技術企業セムラー・サイエンティフィックは19日、2027年末までに10万5000BTCを保有する計画を明かした。
同社は現在4264BTCを保有しており、3年間で保有量を約25倍に拡大する野心的な戦略を持つ。
段階的な取得スケジュールを設定し、2025年末までに1万BTC、2026年末までに4万2000BTCという中間目標を掲げている。
積極的なビットコイン蓄積戦略
セムラー・サイエンティフィックは、株式や負債による資金調達、および事業から得られるキャッシュフローを活用してビットコイン(BTC)を取得する方針を示している。
同社は2025年第1四半期に894BTCを9070万ドルで購入済みで、戦略の実行を既に開始している。
現在の市場価格で計算すると、10万5000BTCは約110億ドルに相当する。
ただし、ビットコインの価格は2027年末までに大きく変動する可能性が高く、実際の購入額は変動する見込みだ。
財務戦略としてのビットコイン
この動きは、同社が2024年5月に開始したビットコインを主要な財務準備資産とする戦略転換を反映している。
セムラー・サイエンティフィックは、米国上場企業として2番目にこの戦略を採用した企業となった。
同社はビットコインやアルトコインをインフレや市場変動に対するヘッジ手段と位置づけている。
2025年6月時点で、保有するビットコインは287%の利回りを生み、1億7700万ドルの利益を上げている実績がある。
この成功により、同社のビットコイン利回りは年初来で25.8%に達している。
医療業界での革新的アプローチ
医療技術セクターにおいて、新しい暗号資産(仮想通貨)の採用はまだ稀であり、セムラー・サイエンティフィックの取り組みは業界内で異例の動きと言える。
同社の主力製品は心血管疾患の診断に使用される血流測定装置「QuantaFlo」で、従来は医療機器事業に特化していた。
エリック・セムラー会長は「ジョーが我々のビットコイン戦略チームに加わり、10万5000ビットコインを所有する3年計画を推進することを楽しみにしている」と述べている。
同社の株価は2025年に約40%下落しているが、ビットコイン計画発表後に一時的な上昇を見せた。
専門家の登用と初期の成功実績により、ビットコインコミュニティ内での信頼性向上と、将来の提携や資金調達機会の拡大が期待されている。
ポイント
- 米医療技術企業セムラーが2027年末までに10万5000ビットコインを保有する計画を発表した。
- 資金は株式・負債調達や事業キャッシュフローから賄い、専門家としてジョー・バーネット氏を任命した。
- 同社はビットコインをインフレヘッジと位置づけ、主要な財務準備資産とする戦略を推進している。
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