欧州サッカー界の強豪パリ・サンジェルマン(PSG)は30日、ラスベガスで開催されたビットコイン2025カンファレンスで、企業資産の一部にビットコイン(BTC)を採用していることが報じられた。
この取り組みは2024年から開始されており、法定通貨の一部をビットコインに転換して保有している。
PSGはプロスポーツフランチャイズとして初めてビットコインを企業資産として公式採用したチームとなった。従来のファントークンや非代替性トークン(NFT)といった暗号資産(仮想通貨)統合とは異なる戦略的な資産運用方法として位置付けている。
若年ファン層との関係強化が狙い
PSGのこの決定は、同クラブの550万人のファンの80%が34歳以下という若い世代であることが大きく影響している。PSG Labsのパー・ヘルゴソン氏は、この世代が分散型技術に深く関わっていることを強調し、単なるスポンサーシップではなくビットコインエコシステムへの積極的な投資であると説明した。
クラブはこの戦略を通じて、グローバルでデジタルネイティブなファンベースとの結びつきを強化することを目指している。ビットコインが最近の史上最高値11万1800ドルを記録したタイミングでの発表は、長期的な価値保存手段としてのBTCへの信頼を示している。
PSG Labsがイノベーションの拠点に
PSGは2023年にPSG Labsを設立し、ビットコインに特化したスタートアップの育成拠点として活用している。同ラボはBTCエコシステムを構築する起業家への投資を計画しており、パートナーシップやコミュニティイニシアチブの基盤として機能する。
クラブはまた、Chilizブロックチェーンでバリデーターとして活動し、ステーキング報酬をファントークンの買い戻しに活用してコミュニティインセンティブを強化している。
発表後、PSGのSociosファントークンは2.75ドルまで急騰し、その後2.42ドルで安定した。これは投資家のクラブの仮想通貨戦略への関心の高まりを反映している。
PSGはビットコインをヘッジ手段として活用し、分散型イニシアチブを通じてグローバルなオーディエンスとのエンゲージメントを深める長期戦略を描いている。この動きにより、PSGは従来のスポーツフランチャイズと現代的な金融イノベーションを橋渡しするパイオニアとしての地位を確立した。
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