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暗号資産(仮想通貨)プロジェクトPlasmaは20日、ステーブルコイン専用に構築され、EVM互換のビットコイン(BTC)のサイドチェーンのメインネットを2025年夏終盤に立ち上げる計画を明かした。
また、Plasmaのポール・フェイクス創業者兼CEOは、この新しいブロックチェーンがローンチ時に「最大のステーブルコイン」をサポートすると述べた。
さらに同氏によると、メインネットのローンチから少なくとも40日前に、XPLトークンの一般向け先行セールが開始される予定だという。
ただしこのスケジュールは、世界各国の規制を遵守するためのもので、米国の参加者はトークンを12カ月間ロックアップする必要がある。
大手からの期待
Plasmaは、「ステーブルコインチェーンナンバーワン」を目指すプロジェクトだ。予定されているXPLトークンの先行セールに向けて、すでに10億ドルの預金を確保している。
さらに、今年2月にはシードおよびシリーズAの資金調達ラウンドで2,400万ドルを調達済みだ。
この資金調達には、テザー社のパオロ・アルドイノCEOや、ペイパルのピーター・ティール共同創業者、6th Man Venturesといった著名な投資家や企業から支援を受けている。
ティール氏のベンチャーキャピタルであるファウンダーズ・ファンドも、非公開の条件で戦略的な出資を行っている。
さらにフェイクスCEOは、数十の従来型企業が自社トークンの発行や決済統合についてPlasmaと協議していると明かした。
ステーブルコイン市場の活況
ステーブルコインは最近、暗号資産(仮想通貨)業界で大きな注目を集めている。
背景には、サークル社の新規株式公開(IPO)の成功や、米国で審議中の超党派法案「GENIUS法」の存在がある。
GENIUS法は、ステーブルコインとデジタル資産の規制枠組みを構築することを目的としており、成立すれば数千ものステーブルコインが市場に登場する可能性があると見られている。
また、ウォルマートやアマゾン、バンク・オブ・アメリカといった大手企業も、ステーブルコイン市場への参入を検討していると報じられている。
Plasmaはこの流れに乗ることを目指しており、ネットワーク上のステーブルコイン取引を完全にガス代無料にすることや、規制に準拠した形でプライベートなテザー(USDT)取引を可能にする方法も開発中だとという。
ポイント
- Plasmaは、ステーブルコイン特化のブロックチェーンを今夏終わりまでにローンチする。
- トークンの先行セールに向けて10億ドルの預金を確保。著名な投資家からも支援を受けている。
- ステーブルコイン取引のガス代無料化や、規制に準拠したプライベート取引の実現を目指す。
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