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ブラジルのフィンテック企業Meliuzはこのほど、暗号資産（仮想通貨）のビットコイン（BTC）を同社の主要な戦略的資産と位置付ける提案について、5月6日に株主投票を実施することが明らかになった。
Meliuz、ビットコイン戦略を拡大
Meliuzはキャッシュバックサービスや金融サービスで知られるブラジルの企業である。同社は2025年3月6日、現金準備金の最大10%をビットコイン（BTC）に割り当てる戦略を発表し、注目を集めた。この発表に基づき、同社は約410万ドル（約5億8,630万円）相当の45.72 BTCを購入した。
この動きにより、Meliuzはバランスシート（貸借対照表）にビットコインを計上した、ブラジルで最初の株式公開企業となった。同社はビットコインを投機的な投資対象ではなく、長期的な価値の保存手段と見なしており、この戦略を通じて株主価値の最大化を目指している。
今回の提案は、このビットコイン戦略をさらに拡大し、主要な財務資産として正式に位置づけることを目指すものである。この戦略の拡大と評価を監督するため、新たな戦略委員会も設立された。
戦略的採用の背景と今後の展望
Meliuzがビットコイン採用に動いた背景には、いくつかの要因がある。ブラジルは高いインフレ率と金利に直面しており、伝統的な投資の魅力が低下している。ビットコインはインフレや通貨価値下落に対するヘッジ手段としての可能性を秘めており、これがMeliuzの戦略を後押ししている。
ブラジルにおける暗号資産（仮想通貨）の規制枠組みはまだ発展途上であるが、Meliuzの積極的な姿勢は他社への先例となる可能性がある。また、ビットコインの価格変動はリスクを伴うものの、同社はこれを長期的な成長機会と捉えている。これは、米国のMicroStrategy社などと同様のアプローチである。
Meliuzは、フィンテック分野において革新的であり続けるための広範な戦略の一環として、ビットコインを捉えている。同社はブラジル国内で3,000万人以上のユーザーにサービスを提供しており、デジタルイノベーションを通じて金融サービスの強化に積極的に取り組んできた。多くの利用者は安全な資産保管のために適切なウォレットの選択も重要視するようになっている。
最近の取締役会の変更では、著名なビットコイン支持者であるGuilherme Bandeira氏が加わったことも注目される。5月6日に予定されている株主投票で提案が承認されれば、Meliuzはビットコインを企業目標に正式に組み込むことになり、地域の他の企業が追随する道を開く可能性がある。
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