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「金持ち父さん 貧乏父さん」の著者として知られる起業家ロバート・キヨサキ氏は30日、暗号資産(仮想通貨)の代表格であるビットコイン(BTC)への継続的な買い増しと、将来的な価格予測について自身の見解を明らかにした。
キヨサキ氏は、初めてビットコインを1枚6000ドル(約86万4000円)で購入した当時を高価だったと振り返る。
しかし、価格が10万7000ドル(約1540万円)に達した2025年現在も、同氏は一貫して強気な姿勢を崩さず、買い増しを続けている。
その理由について同氏は、ビットコインが将来100万ドル(約1億4400万円)に達すると見込んでいるためだと説明する。
その時になって、今日の10万7000ドルでもっと買っておけばよかったと後悔しないために、今も取得を続けているという。
この発言は、短期的な価格変動に惑わされず、保有量を増やすことを優先する同氏の戦略を浮き彫りにしている。
半減期と機関投資家が支える価格
キヨサキ氏の強気な見通しは、複数の要因に支えられている。その一つが、2024年4月にあったビットコインの半減期だ。
これにより、新規発行量が減少し、供給が引き締まった。歴史的に半減期は価格上昇の触媒となっており、同氏はこの希少性を価値の源泉として重視している。
また、機関投資家の関心の高まりも大きな要因である。インフレ圧力へのヘッジ手段としてビットコインが認識されるようになり、市場への資金流入が続いていることが、同氏の自信を裏付けている。
キヨサキ氏自身のポートフォリオは、ビットコイン、金、銀で構成されている。2025年上半期には金と銀が40%上昇した一方、ビットコインも年初来で15%上昇し、ポートフォリオ全体の24.7%の成長に貢献した。
この分散戦略は、マクロ経済の不確実性が続く中、ヘッジを効かせたアプローチを示している。
長期的な視点での目標設定
キヨサキ氏は当初、2025年末までにビットコインが17万5000ドルから35万ドルに達すると予測していた。
しかし現在は、より長期的な視点である100万ドルという目標を優先し、現在の価格水準を絶好の蓄積機会と見なしている。
同氏の姿勢は、ビットコインの希少性という物語と、増大する機関投資家の受け入れを背景にしている。
その戦略は、変動の激しい仮想通貨市場における忍耐と先見性が試されるものだと言えるだろう。
ポイント
- キヨサキ氏は初めてBTCを6000ドルで購入した当時を振り返り、今も買い増しを続けている。
- 同氏はBTCが将来100万ドルに達すると予測、現在の価格を長期的な視点での買い場と捉えている。
- 強気な見通しはBTCの半減期による希少性の高まりや、機関投資家の関心の増加に基づく。
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