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ノルウェーの暗号資産(仮想通貨)ブローカー大手K33は4日、ビットコイン財務戦略の一環として初回10ビットコインを購入した。
K33 AB(ティッカー:K33.ST)はノルウェー証券取引所に上場するデジタル資産ブローカーで、今回の購入額は約1000万スウェーデンクローナ(約1.5億円)相当となる。
同社は最低1000BTCの蓄積を目標としており、ビットコインを従来の金融資産と並ぶ中核的な財務資産として位置づけている。
🚨 It begins. K33 has made its first Bitcoin treasury purchase, and 10 BTC is now held on our balance sheet.
This is more than a transaction. It’s the opening move in a long-term strategy rooted in conviction and operational synergies.
We’re just getting started. pic.twitter.com/EGXi0WJqnj
— K33 (@K33HQ) June 3, 2025
資金調達と戦略的アプローチ
K33は今回のビットコイン購入戦略を支えるため、転換社債と新株発行を通じて6000万スウェーデンクローナ(約9億円)の資金調達を成功させた。
さらに、2026年3月までに完全行使された場合、新株予約権により追加で7500万スウェーデンクローナ(約11億2500万円)の調達が可能となる。
この資金調達構造は、既存株主の持分希薄化を避けながらも、体系的なビットコイン購入を可能にする設計となっている。同社のブローカー業務と保管サービスとの運営上のシナジー効果も期待されている。
市場トレンドへの参加
K33のトルビョルン・ブル・イェンセンCEOは「ビットコインは今後10年間で最高のパフォーマンスを発揮する資産」と述べ、政府管理の準備金ではなく、企業主導の採用を重視する姿勢を示した。
この動きは、ストラテジーやテスラなど、インフレヘッジと貸借対照表の多様化を目的としてビットコインを採用する企業の世界的なトレンドに沿ったものとなっている。
上場企業として、K33のビットコイン保有状況は透明性をもって報告されており、2025年6月時点で財務資産として10BTCを保有していることが開示されている。
K33のようなブローカーは、安全な仮想通貨取引所としての役割も担っている点が特徴である。
このような動きは、投資家が安心して仮想通貨取引を行える環境の整備にも繋がり、他の企業が同様の戦略を検討する上で参考になるだろう。
ポイント
- K33が初回10BTCを約150万円で購入し、ビットコイン財務戦略を開始
- 最終目標は1000BTCの蓄積で、6000万スウェーデンクローナの資金調達も完了
- 企業のビットコイン採用トレンドに参加し、インフレヘッジと資産多様化を図る
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