ドイツの化粧品会社エバーツ・ファーマは11日、新たに100 BTCを追加取得したと明かした。今回取得したビットコインは、約1000万ユーロ(約15億5520万円)に相当する。
同社はドイツ企業として初めてビットコインを戦略的準備資産として採用しており、今回の追加購入はその方針を強化するものだ。
ドイツ企業初の戦略的ビットコイン保有
エバーツ・ファーマが暗号資産(仮想通貨)を財務戦略に組み込んだのは、今回が初めてではない。同社は2020年12月、すでに200万ユーロを投じてビットコインを初めて購入していた。
これにより、同社はビットコインを戦略的準備資産として公式に採用した最初のドイツ企業となった。同社の戦略は、事業で得た利益をビットコインに再投資するというものだ。
希少性が高く、世界的に取引可能な資産として、長期的な財務の安定性を高める狙いがある。この動きは、米マイクロストラテジー社や日本のメタプラネット社など、上場企業によるビットコイン保有戦略とは一線を画す。
エバーツ・ファーマは非公開企業であり、独自の判断で長期的な資産配分を進めている点が特徴だ。
インフレヘッジと将来を見据えた財務戦略
同社がビットコインに注目する背景には、インフレへの懸念と資産の多様化がある。ビットコインを金(ゴールド)のような伝統的な資産の代替と捉え、保管コストがかからないデジタルな価値保存手段として評価している。
これは他の仮想通貨と比較しても、ビットコインが持つ際立った特徴である。
経営陣もこの戦略を強く支持している。マネージングディレクターのドミニク・エバーツ氏は「ビットコインは我々の長期的な回復力を強化する」と述べた。
同氏は、著名なビットコイン投資家であるマイケル・セイラー氏のビジョンに影響を受けたと公言しており、ビットコインを「最高の長期財務資産」と見なしている。
グループのトビアス・エバーツCFOも、今後ビットコインへのエクスポージャーを高めるための「追加の方法を検討し続ける」と表明した。エバーツ・ファーマは今後も、持続可能な方法でビットコイン保有量を拡大していく方針だ。
現時点では他のアルトコインへの言及はないが、今後の動向が注目される。
ポイント
- ドイツの化粧品会社エバーツ・ファーマが100BTC(約15億5520万円相当)を追加購入した。
- 同社はドイツ企業として初めてビットコインを戦略的準備資産として採用した先駆者である。
- インフレヘッジと長期的な財務安定性を目的に、企業利益を継続的にBTCへ投資する戦略を採っている。
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