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ビットコイン(BTC)の現在価格は17日、前日比-0.75%安を記録し、約10万2973ドルで推移している。
投資運用会社のフィデリティ・インベストメンツは昨年、ビットコインが強気相場サイクルの中で過去最高値を更新する可能性があると、2025年の暗号資産(仮想通貨)市場見通し内にて分析していた。
フィデリティは、運用資産5兆ドル(約730兆円)を超える世界有数の金融サービス企業だ。
強気相場を後押しする複数の要因
2023年のビットコイン(BTC)は150%以上の上昇を記録し、2024年初頭にも75%の伸びを見せている。
これには現物型ビットコイン上場投資商品(ETF)の承認が影響した。
注目すべきは流動性の大幅な改善だ。
中央銀行が利下げサイクルを開始し、市場のリスク指向が強まる中、仮想通貨市場にも資金が流入しやすい状況となっている。フィデリティの調査チームも、こうした環境がビットコインの価格上昇と強い相関を持つと述べている。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%のインフレを維持しようとする中、物価の高止まりや「インフレ第2波」への懸念も根強い。これにより、ビットコインが金融不安へのヘッジ手段として注目されている。
機関投資家の参入と価格予測
現物型ビットコインETFは多くの資金流入を呼び込み、2025年末には流通量の7%を吸収するとの予測もある。
フィデリティは、こうしたETFが「機関投資家の仮想通貨投資を促すトロイの木馬」となり、証券会社やプライベートバンク経由でさらに資金が集まる可能性を指摘している。
加えて、フィデリティ・デジタル・アセットはビットコイン市場を「高利益・低利益」および「高変動性・低変動性」の4つの局面に分類している。
現状は多くの投資家が含み益を持つ「高利益局面」であり、これは強気相場の前半にしばしば見られる状況だ。
外部の見通しでは、投資運用会社のアライアンス・バーンスタインが2025年末までにビットコイン価格を20万ドル(約2940万円)と予想している。
ただし、フィデリティは過去のサイクルを参考にしつつも、各サイクルごとの変化や新たな材料には注意が必要だと警鐘を鳴らしている。
ビットコインの今後の動向については、引き続き流動性、インフレ動向、機関投資家の動きが注目される。業界では、これらに加え仮想通貨 1000倍銘柄のような急成長が見込まれるトークンにも関心が寄せられている。
ポイント
- フィデリティはビットコインの強気相場進行を分析し、最高値更新の可能性を指摘。
- 流動性改善やインフレリスク、機関投資家の参入など複数要因が上昇材料として挙げられている。
- 過去サイクルの傾向を踏まえつつも、サイクルごとの違いに注意が必要とフィデリティは強調している。
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