不動産投資会社のCardone Capitalは21日、約1000ビットコイン(BTC)を取得し、暗号資産(仮想通貨)市場へ参入したと表明した。
今回の購入は、同社にとって初の大規模なビットコイン取得となる。購入額は当時の価格で1億ドル(約146億円)を超え、資産ポートフォリオの戦略的な多様化を目的としている。
Cardone Capitalは、起業家のグラント・カルドーネ氏が率いる企業で、1万4200戸以上の賃貸物件と50万平方フィートのオフィススペースを管理している。
今回の参入により、同社は不動産事業にビットコインを完全に統合する初の企業となる。
不動産と仮想通貨のハイブリッド戦略
Cardone Capitalは、今回の取得に続き、年末までに追加で3000ビットコインの取得を計画している。現在の価格が維持されれば、仮想通貨の保有額は4億ドル(約584億円)を超える可能性がある。
同時に、不動産ポートフォリオも5000戸拡大する目標を掲げている。この二本柱の戦略は、伝統的な資産と革新的なデジタル資産の両方で成長を目指す同社の野心を示すものだ。
同社は2025年5月には、すでに第1不動産ビットコインファンドを立ち上げており、仮想通貨との統合を以前から模索していたことがうかがえる。
機関投資家参入の波と市場への影響
今回の動きは、テスラやマイクロストラテジーといった大手企業によるビットコイン導入の流れに沿うものだ。マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOは、この発表を受けてカルドーネ氏に祝辞を送っている。
不動産のような比較的リスクの低い資産と、ビットコインのような価格変動の大きい資産を組み合わせる戦略は、新たな投資家層を引きつける可能性がある。
安定したキャッシュフローを生む不動産と、高い成長が見込める仮想通貨を組み合わせるこのハイブリッド戦略は、従来の投資の常識に挑戦するものだ。
このような新しい投資戦略が広まることで、仮想通貨おすすめ銘柄への注目も高まるだろう。今後、他の不動産会社が追随するきっかけとなるかもしれない。
ポイント
- 不動産投資会社Cardone Capitalが約1000 BTC(1億ドル超)を取得し、仮想通貨市場に参入した。
- 同社は年末までに追加で3000 BTCの取得と、不動産ポートフォリオの5000戸拡大を目指している。
- この動きは不動産と仮想通貨を組み合わせるハイブリッド戦略の先駆けとなる可能性がある。
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