資産運用大手のブラックストーンは20日、ブラックロックが運用する暗号資産(仮想通貨)ETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」の23,094株を保有していることを明らかにした。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類で確認された。

ブラックストーンの保有が公表されたIBITは、約1兆ドル(約146兆円)の資産を運用するブラックストーンのポートフォリオに仮想通貨関連商品が含まれることを示す重要な動きとなった。

機関投資家による仮想通貨市場参入の加速

IBITは2024年1月に米国でスポット型ビットコイン(BTC)ETFが承認されて以降、機関投資家からの資金流入が続いている。

2025年5月20日時点で636,120.5ビットコインを保有し、その価値は約1000億ドル(約14.6兆円)に達している。運用手数料は0.25%に設定されている。

ブラックストーン以外にも、ゴールドマン・サックスが2025年第1四半期にIBITの保有を28%増加させるなど、大手金融機関による仮想通貨投資が拡大。

ミレニアム・マネジメントやD.E.ショー、チューダー・インベストメントといった有力ヘッジファンドも保有を増やしている。

世界最大の仮想通貨ETFに成長

IBITは2024年5月、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)を抜いて世界最大のビットコインETFとなった。

2025年に入ってからは、取引開始後最長となる20日間連続の資金流入を記録し、この期間だけで約51億ドル(約7400億円)を集めた。

機関投資家にとって、取引所で株式のように売買できるETFは、仮想通貨や草コインを直接保有するよりも運用・税務・保管の複雑さを軽減できる利点がある。

ブラックストーンのようなトップクラスの資産運用会社の参入は、仮想通貨投資の成熟と正当性の向上につながると専門家は指摘している。

ビットコイン価格は2024年末に一時10万8000ドル(約1570万円)を超える史上最高値を記録した後、2025年初には下落したものの、足元では9万7000ドル(約1410万円)前後で推移。アナリストの間では今後も上昇を予測する声が多い。

ポイント

  • ブラックストーンはブラックロックのビットコインETFであるIBITの保有を明らかにした。
  • IBITは2024年1月に上場し、機関投資家によるビットコイン市場への参入が進んでいる。
  • SECの承認を受けて誕生したIBITは、仮想通貨市場の拡大を示す象徴的な存在となっている。

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Yugo Fujimaki
Yugo Fujimaki
仮想通貨ライター

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身の... 続きを読む

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