資産運用大手のブラックロックのビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)「IBIT」は5月30日、4億3080万ドル(約620億5000万円)の資金流出を記録した。これにより、31日間続いた連続流入記録が終了した。
IBITは2024年1月に開始されたスポット型ビットコインETFで、今回の流出額は同ETFとして過去最大となった。従来の最大流出額は2月26日の4億1810万ドルで、今回はそれを上回る規模となった。
米国ビットコインETF全体で大規模流出
30日の資金流出はIBITに限定されたものではなく、フィデリティのFBTC、ビットワイズのBITB、アーク・インベストのARKBなど他の競合ETFでも流出が発生した。特にARKBでは1億2010万ドルの流出を記録した。
米国を拠点とするスポット型ビットコインETF全体では、30日に6億1600万ドル、29日に3億4700万ドルの流出となり、10日間続いた流入の流れが終了した。これは3月中旬以降、米国上場のスポット型ビットコインETFで記録された最長の連続流入期間だった。
ビットコイン価格下落が流出の背景
今回の資金流出は、ビットコイン価格の急落と時期が重なっている。ビットコインは週間高値の11万ドルから30日には10万5000ドルを下回る水準まで下落し、31日時点では10万3700ドル付近で推移していた。
市場関係者は、リスク資産全般の調整局面で投資家が慎重姿勢を強めたことが、ポートフォリオの見直しや利益確定売りにつながったとみている。29日から30日にかけて、米国スポット型ビットコインETF全体で9億6600万ドルの流出が発生したことは、同調した動きを示している。
ただし、IBITは流出にもかかわらず、約692億ドルの運用資産を維持し、引き続き世界最大のビットコインETFの地位を保っている。今回の4億3080万ドルの流出は、700億ドルの運用資産の約0.6%に相当し、他の競合商品と比較して相対的な安定性を示している。
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ポイント
- ブラックロックのビットコインETF「IBIT」が5月30日に4億3080万ドルの過去最大の資金流出を記録
- 31日間続いた連続流入記録が終了し、米国ビットコインETF全体でも大規模な資金流出が発生
- ビットコイン価格が11万ドルから10万5000ドル以下に下落したことが流出の背景にある
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