ビットコイン(BTC)の現物ETFは9日、3億8620万ドルの純流入を記録した。
同時にイーサリアム(ETH)現物ETFも5271万ドルの純流入を記録し、16営業日連続の資金流入となった。
フィデリティとブラックロックが流入を牽引
ビットコインETFでは、フィデリティのFBTCが1億7300万ドルの流入で首位となった。FBTCの累計純流入額は116億1100万ドルに達している。
世界最大の資産運用会社ブラックロックのIBITも1億2100万ドルの純流入を記録した。IBITは設定から341日で運用資産総額が700億ドルを突破し、記録的な成長を続けている。
その他では、ビットワイズのBITBが6850万ドル、アークのARKBが1080万ドル、バンエックのHODLが770万ドルの流入を記録した。注目すべきは、グレイスケールのGBTCも含め、12本すべてのETFで純流出がゼロだったことだ。
価格上昇が投資家心理を好転
今回の大幅な資金流入は、ビットコイン価格が10万5000ドルの抵抗線を突破し、11万263ドルで終値を付けたことが主要因となった。6月2日には2億6750万ドルの純流出を記録するなど月初は軟調だったが、価格回復とともに投資家心理が急速に改善した。
イーサリアムETFの16営業日連続流入も市場の注目を集めている。ブラックロックのETHAが3519万ドル、フィデリティのFETHが1290万ドルの流入をそれぞれ記録し、イーサリアムETF全体の純資産総額は97億9900万ドルに達した。
機関投資家による暗号資産(仮想通貨)への関心拡大は、市場の成熟化を示す重要な指標となっている。ビットコインETF全体の純資産総額は1310億6100万ドルに達し、ビットコインの総時価総額の約6.07%を占めるまでに成長した。
今回の強い資金流入は、新しい仮想通貨が主要な金融資産として確立されつつあることを裏付けている。特に価格変動に対する機関投資家の反応速度が向上しており、市場の流動性向上に寄与している。
ポイント
- ビットコイン現物ETFは6月9日に3億8,600万ドル(約560億円)の純流入を記録した。
- 12本全てのETFで資金流出がなく、フィデリティFBTCとブラックロックIBITが流入を牽引。
- ビットコイン価格が11万ドルに迫る中、仮想通貨市場全体で楽観的な見方が強まっている。
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