米スポットビットコイン(BTC)市場は、5月18日から24日までの期間で、過去2番目となる27億5000万ドル(約3900億円)の純流入額/週を記録した。
この数値は、前週の6億800万ドルから4.5倍の増加となり、2024年初頭のETF開始以来で2番目の規模となった。週間取引高は、250億ドル(約3兆5750億円)に達している。
ブラックロックが市場を圧倒的にリード
運用大手ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は、この週だけで4億3080万ドルの新規資産を獲得した。
同ファンドは8日連続で資金流入を記録し、開始以来の純流入額は459億ドルに達している。
IBITは現在、世界のビットコイン供給量の3.3%を保有しており、これは2番目に大きなファンドであるフィデリティのFBTCの約3倍の規模となっている。
一方で、グレースケールのビットコイン・トラスト(GBTC)は8920万ドル、ARK 21シェアーズのARKBは7390万ドルの資金流出を記録した。
価格上昇と規制環境が投資意欲を押し上げ
この資金流入の背景には、ビットコイン価格の堅調な推移がある。
ビットコインは11日連続で10万ドル(約1430万円)を上回って推移し、5月22日には11万1970ドルの新高値を記録した。
また、スポットETFを買い、CME先物を売る裁定取引の年利回りが9%に近づいており、これは4月の水準のほぼ2倍となっている。
この高い利回りが機関投資家の投資意欲をさらに刺激している。
ポイント
- 5月24日までの週で、米ビットコインETFが27.5億ドルの純流入を記録し、2024年開始以来2番目の規模
- ブラックロックのiBitが世界ビットコイン供給量の3.3%を保有し、ETF市場での圧倒的優位性を確立
- ビットコイン価格が10万ドル超を11日連続で維持し、機関投資家の投資意欲が高まっている
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