世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは10日、新たに3つの人工知能(AI)エージェント関連の仮想通貨を上場させた。
今回上場されたAI関連トークンは、Virtuals(AIXBT)、ChainGPT(CGPT)、Cookie DAO(COOKIE)の3つだ。
これらは、AIとブロックチェーン技術の融合を目指すプロジェクトだ。
AIXBT、CGPT、COOKIEを新規上場
Virtualsは、仮想通貨市場の情報収集および解析を支援するプラットフォーム。AIを活用しながら、投資戦略の立案やポートフォリオ管理に役立つツールや分析を提供する。
次にChainGPTは、Web3.0およびAIサービスのインフラストラクチャ(基盤)を提供するプロジェクトとなる。スマートコントラクトの自動生成、非代替性トークン(NFT)の生成、AIチャットボットなど幅広いサービスを提供している。
最後にCookie DAOは、AIエージェント向けのインデックスおよびデータレイヤーだ。AIエージェントが効率的にデータを利用することが可能となる。
AIXBT、CGPT、COOKIEは、それぞれ各プロジェクトが発行する仮想通貨となっている。各トークンの価格は、上場発表直後に大きく上昇。特にCGPTは一時70%以上の上昇を見せた。
AIとブロックチェーンの融合
AIとブロックチェーンの組み合わせた事例は、近年さまざまな分野で登場してきている。
たとえば、サプライチェーン(物流情報)の管理、医療データの管理や分析、知的財産(芸術品や音楽など)の保護などがある。
最近は、複雑かつ情報過多の仮想通貨市場の解析が市場分析にAI技術の活用するプロジェクトが増えている。
特にそれらプロジェクトが発行するAIエージェント銘柄が、仮想通貨取引所の上場や高騰したことを受け、一部の投資家間では「AIエージェントブーム」として話題になった。
しかし市場の熱狂は、ミームコインなどと同様に同様に投機性が強くリスクを伴い、長期的な価値創出と技術的進歩のバランスが求められている。
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