キャシー・ウッド率いるアーク・インベストは5日、5%下落したコインベース(COIN)株を83,157株(1,340万ドル、約19.4億円相当)購入し、同社の3つのETFファンドに組み入れたことが明らかになった。
この戦略的な購入は、広範な市場の不安定さによりコインベースの株価が下落し、同社の時価総額が2024年9月以来初めて300億ドル(約4兆3500億円)を下回ったタイミングで実施された。
3つのETFに分散して購入
アーク・インベストは購入したコインベース株を、同社が運用する3つのETF(上場投資信託)に分配した。
具体的には、ARK Innovation ETF(ARKK)が54,988株(880万ドル、約12億8000万円相当)、ARK Next Generation Internet ETF(ARKW)が15,982株(250万ドル、約3億6000万円相当)、ARK Fintech Innovation ETF(ARKF)が12,187株(200万ドル、約2億9000万円相当)をそれぞれ取得している。
この動きは、ウッド氏が市場の一時的な下落を利用して有望企業への投資を拡大するという投資戦略に沿ったもの。アーク・インベストは以前にもコインベース株を大量購入しており、同社の長期的な成長性に対する信頼を示している。
市場の混乱がコインベース株に影響
コインベース株の最近の下落は、より広範な市場の混乱が原因とされている。
暗号資産(仮想通貨)市場の変動やマクロ経済圧力などの市場環境が、コインベースのような新しい仮想通貨関連企業の評価に影響を与えている。
コインベースの収益の多くは取引手数料に依存しており、仮想通貨市場の変動が同社の株価に直接影響する構造となっている。
しかし、キャシー・ウッド氏はおすすめ仮想通貨などの破壊的技術に対する楽観的な見方を維持しており、今回の戦略的購入もその表れだと言える。株価の一時的な下落は、アーク・インベストにとって有望企業への投資機会を提供している。
投資戦略と将来への展望
キャシー・ウッド氏の投資戦略は、さまざまな革新的技術への分散投資を重視している。コインベースへの今回の追加投資は、現在の変動にもかかわらず、仮想通貨取引所の将来性に対するアーク・インベストの確信を反映している。
コインベースは現在、アーク・インベストの複数のファンドにおいて重要な保有銘柄となっており、同社の投資ポートフォリオ内での戦略的重要性が強調されている。
今後も分散型金融(DeFi)やその他の仮想通貨技術の進化により、コインベースのようなプラットフォームの重要性は増していくと予想されている。今回の購入は、市場の短期的な下落局面を活用した長期的視点に基づく投資判断と言えるだろう。
ポイント
- アーク・インベストが5%下落したコインベース株8.3万株を約19.4億円で購入
- 購入した株式は3つのETF(ARKK、ARKW、ARKF)に分配された
- コインベースの時価総額は2024年9月以来初めて300億ドルを下回った
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