アニモカ・ブランズ(暗号資産に特化した3つの事業を展開)の中東担当マネージングディレクター兼グローバル戦略パートナーシップ責任者であるオマール・エリサール氏は、暗号資産(仮想通貨)トレンドについて明らかにした。
同氏はToken2049でのCointelegraph(コインテレグラフ)のインタビューに答えた。
そこでステーブルコイン、現実世界資産(RWA)のトークン化、AIと仮想通貨の交差点、分散型科学(DeSci)、そしてWeb3ゲームといったニッチ分野を同社が探求していると語った。
アニモカ・ブランズが注目する仮想通貨トレンド
ゲームは「我々のDNAの一部」であると同氏は述べ、Web3ゲーム業界の現状について次のように考察した。
「広報活動が減り、しばらく静かになっていたが、水面下では開発が進められてきた。最近、本当にプレイして楽しいゲームがいくつか出てきており、これがWeb3ゲームに対する否定的な感情の主な要因の一つだったと思う。」
同社はこの分野における主要な仮想通貨のベンチャーキャピタル企業の一つである。
そのため、同社の動向は、仮想通貨投資家にとって、注目すべき市場トレンドの指標となり得る。
アニモカ・ブランズの最近の事業展開
アニモカ・ブランズは2024年2月、スタンダードチャータード銀行、香港テレコム(HKT)と共に、香港ドルに1対1でペッグされる香港ドルステーブルコインを開発する契約を締結した。
このステーブルコインは、取引開始前にまず香港金融管理局(HKMA)の承認を得る必要がある。
香港の金融当局は現在、包括的なステーブルコイン規制の確立に取り組んでいる。
3月27日には、日本のソニー社が開発したブロックチェーンネットワークであるSoneium(ソニューム)と提携した。
この提携は、オンチェーンユーザーに割り当てて身元を示すことができるアニメキャラクターの画像を特徴とするデジタルIDシステムの開発を目的としている。
アニモカ・ブランズは、2024会計年度の全体的な財務報告の一環として、同年度の金融資産とトークン準備高を公表した。
同社は、2024会計年度中に「ブッキング」(全ての収益に加えて、計上済みだが未受領の収益を含む数値)において、前年同期比12%の成長を記録したと報告している。
AI・ゲーム分野を融合させた新しい仮想通貨プロジェクトが誕生
アニモカ・ブランズのような大手企業がAIやゲーム分野への関心を深める中、市場全体では個別の革新的なプロジェクトも登場し、注目を集めている。
その一つが、AIとサッカー、そしてミーム文化を融合させた新しい仮想通貨である「Fantasy Pepe(FEPE)」だ。
FEPEは、イーサリアム基盤のトークンとして発行され、将来的にはトランザクション手数料削減のためPolygon(ポリゴン)への移行も計画されている。
このプロジェクトの核心は、ChatGPT(チャットGPT)やDeepSeek(ディープシーク)といったAIが管理する仮想のサッカーリーグにある。
試合の解説や結果はAIによって生成され、オンチェーンで管理されることで透明性を確保している。
ユーザーはNFT化されたプレイヤーカードを収集・利用し、Play-to-Earnの仕組みやステーキングなどを通じてエコシステムに参加できる。
2025年4月に開始されたプレセールでは、初期価格0.0003ドルという割安価格で提供されている。
AIトレンド、世界的なサッカー人気、そしてミームコイン市場の活況を背景にFEPEは誕生した。
ゲーム、AI、コミュニティの要素を組み合わせることで、新たなユーザー層を開拓する可能性を秘めている。
こうしたユニークなコンセプトを持つプロジェクトの動向は、今後の仮想通貨市場の多様化を示す一例として注目されるだろう。
ポイント
- アニモカ・ブランズはAI、Web3ゲームなどの分野に注目している
- 同社はステーブルコインの開発やソニウムとの提携を進める
- AIとゲーム分野を融合させたFantasy Pepeが注目されている
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