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ラップドビットコイン(WBTC)は5日、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上でネイティブトークンとして正式に展開を開始した。
分散型取引所(DEX)Raydiumでビットコイン(BTC)担保の流動性プールが稼働を開始し、ユーザーは高速・低コストでの取引が可能となった。
ソラナの技術的優位性を活用
ソラナブロックチェーンは毎秒約65000件の取引処理能力を持ち、1取引あたりの手数料は0.00025ドル程度と極めて低い。これまでイーサリアム(ETH)上でのみ利用可能だったWBTCがソラナに展開されることで、従来と比較して大幅に高速かつ安価な取引環境が実現される。
WBTCは実際のビットコインと1対1の比率で担保されており、ユーザーはビットコインの価値を保持しながらソラナエコシステムの分散型金融(DeFi)サービスを利用できる。
ワームホールやポータルブリッジなどのクロスチェーン技術により、イーサリアムとソラナ間でのシームレスな資産転送が可能となっている。
この展開により、ビットコイン保有者は新たにソラナベースのDeFiプロトコルでの流動性提供、ステーキング、レンディングなどの金融活動に参加できるようになる。
従来のイーサリアム版WBTCでは高額なガス手数料が障壁となっていた小額取引も、ソラナ上では現実的なコストで実行可能となる。
レイディウムでの取引環境整備
大手分散型取引所(DEX)レイディウムでは、WBTC/SOL取引ペア用の流動性プールが新たに設立された。初期流動性として約15万ドル相当の資金が投入され、安定した取引環境の構築が進められている。
レイディウムはソラナエコシステム最大級のDEXとして、自動マーケットメイカー(AMM)機能を通じて効率的な価格発見と流動性提供を実現している。WBTCの参入により、ソラナ上でのビットコイン関連金融商品の多様化が期待される。
市場関係者は、この展開がソラナエコシステム全体の流動性向上とDeFi活動の活性化につながると予想している。特に機関投資家にとって、高い処理能力と低コストを両立するソラナ上でのビットコイン活用は魅力的な選択肢となる可能性がある。
ポイント
- WBTCがソラナでネイティブトークンとして正式開始
- レイディウムでBTC担保流動性プールが稼働開始
- 取引量35%増加、価格3%上昇の好調な滑り出し
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