ナスダック上場のサステナブルエネルギー企業ビボパワーは11日、レイヤー1ブロックチェーンフレアとの戦略的パートナーシップを正式発表した。
この提携により、1億ドル相当のリップル(XRP)をフレアエコシステムに展開し、機関投資家向けの利回り生成戦略を本格開始する。
同社はXRP中心の暗号資産(仮想通貨)財務戦略に転換する世界初の上場企業とされており、新たな企業財務管理モデルとして注目を集めている。
FAssetsシステムでXRPの新たな活用法を実現
今回の提携の核心となるのは、フレアのFAssetsシステムだ。
この非カストディアルプロトコルは、スマートコントラクト機能を持たないXRPを、セキュリティを維持したまま分散型金融アプリケーションで利用可能にする革新的な技術だ。
ビボパワーはFirelightなどのフレアネイティブプロトコルを活用して利回りを生成し、得られた収益を再びXRP購入に充てることで、保有資産の複利効果を狙う戦略を採用している。
フレアの共同創設者ヒューゴ・フィリオン氏は、FAssetsが「単なるブリッジではなく、機関投資家がXRPなどの資産をプログラマブルなDeFi環境に持ち込み、基本的なセキュリティを保持しながら利回りを生成できるゲートウェイ」だと説明している。
リップル社のRLUSDステーブルコインも採用
ビボパワーは今回の戦略の一環として、リップル社が発行する米ドル連動ステーブルコインのRLUSDも財務運営に採用することを発表した。
これにより、財務業務におけるコンプライアンスと安定性を確保し、次世代の企業財務管理に必要な規制適合性を実現する。RLUSDの採用は、XRP中心の財務戦略における現金同等物としての役割を果たす。
フレアは、リップル社が支援する時価総額19億ドルの企業で、既にUpholdなどのパートナーを通じて1000万人以上のユーザーと約70億ドルの資産を管理している実績がある。
このパートナーシップは、リップルETF承認確率が85%に達したとアナリストが予測する中で実現しており、新しい仮想通貨投資家のXRP採用を一層加速させる可能性が高い。
ポイント
- ナスダック上場のVivoPowerとFlareが提携し、1億ドル規模のXRPを機関投資家向けに運用する。
- FlareのFAssetsシステムを利用し、XRPをラップせずにDeFiで利回りを生み出す。
- この提携はXRPの機関投資家による採用拡大と、実用性への信頼を示す重要な事例となる。
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