AIエージェントのローンチパッドであるVirtuals Protocol(VIRTUAL)は、初のイーサリアムメインネット上でのエージェント「I.R.I.S.」のローンチを前に、価格が7%上昇した。
I.R.I.S.は、ローンチやトークン配布、エコシステム開発を監督するVirtualsと、エージェント設計やブロックチェーンセキュリティといった中核技術を提供したNethermindとの協業プロジェクトだ。
このプロジェクトは、自動化されたスマートコントラクトのセキュリティ分析プラットフォームである「AuditAgent」をI.R.I.S.に導入する。
I.R.I.S.はソーシャルメディアもスキャンし、両者を組み合わせてセキュリティ問題をリアルタイムで特定する仕組みだ。
「初のイーサリアム基盤AIエージェント「I.R.I.S.」が始動」
I.R.I.S.の協力企業であるNethermindの創設者は、2025年3月にイーサリアム財団の共同エグゼクティブディレクターに任命されたTomasz Stańczak氏である。この事実は、プロジェクトへの信頼性を高める一因となっている。
本稿執筆時点で、IRIS Genesisのローンチは募集額を1500%以上も上回る申し込みを集めており、市場からの高い期待がうかがえる。
最近、人工知能(AI)関連の暗号資産(仮想通貨)は好調な動きを見せている。調査会社メッサーリは6月10日、「I.R.I.S.のローンチに伴うBaseからイーサリアムへの拡大は、エコシステムの重要な成長マイルストーンだ」と指摘した。
同社はAWSとの提携や、月間60万ドル(約8700万円)を生み出す収益モデル、将来的にはAptosのような他のブロックチェーンへの拡大可能性にも言及している。
「エコシステム拡大と「VaderAI」の動向」
仮想通貨情報サイトCoinGeckoによると、VIRTUALの価格は現在2.20ドルで7%上昇したが、1月に記録した史上最高値の5.07ドルからは依然として低い水準にある。現在の時価総額は13億ドル(約1885億円)に達する。
この背景には、4月下旬から5月上旬にかけてプラットフォームが新たなGenesisローンチメカニズムを発表し、価格が130%急騰した経緯がある。
Virtualsは、VaderAIという別のAIエージェントも手掛けている。これは、AIエージェントがDeFiやゲーム、AI分野で投資戦略を実行する自律型ヘッジファンドを構築するものだ。
エコシステムでは「Yapping」と呼ばれる報酬プログラムが展開されている。ユーザーはVIRTUALなどのトークンをステーキングし、関連プロジェクトについてSNSで投稿することで「Virgenポイント」を獲得できる仕組みだ。
VaderAIの貢献者もこのプログラムに参加でき、エアドロップ報酬の一部を受け取ることが可能である。こうした仮想通貨エアドロップは、多くの投資家にとって魅力的な機会となっている。
関連トークンであるVADERは、過去1週間で71%の上昇を記録している。
ポイント
- AIエージェントのローンチパッド「VIRTUAL」の価格が、「I.R.I.S.」のローンチ前に7%上昇。
- I.R.I.S.のトークンセールは、募集額を1500%以上も上回る申し込みを集め、市場の強い関心を示している。
- Virtualsのエコシステムは、VaderAIやSNS投稿で報酬を得る「Yapping」プログラムなどを通じて拡大中。
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