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米国の現物イーサリアムETFは13日、総準備高が過去最高の101億1000万ドル(約1兆4660億円)相当となる391万ETHに達した。
この急増は、イーサリアム(ETH)が伝統的な金融市場に統合される重要な節目となる。最近のPectraアップグレードや市場全体の勢いが、機関投資家や個人投資家の信頼を高めた。
機関投資家の旺盛な需要が流入を牽引
現物イーサリアムETFは11日、1日の純流入額としては今年2番目に高い2億4000万ドルを記録した。このうち資産運用会社ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)が1億6000万ドルを占めている。
これにより、15営業日連続の資金純流入が達成された。この期間中の純流入額は合計で8億2000万ドルに上る。5月下旬からの累計流入額は12億ドルに達した。
資産運用会社別のETFの保有状況を見ると、ブラックロックが全体の41.0%にあたる158万ETHを保有し、市場をリードしている。次いでグレイスケールが従来のETH信託とミニトラストを合わせて42.3%を占め、フィデリティが12.0%を保有する。
市場の成長と今後の課題
Pectraアップグレードは、エコシステムに対する機関投資家の関心を強めた。また、ビットコインETFの成功事例や規制の明確化も、仮想通貨としてのイーサリアムへの幅広い受容を示している。
現在のETFの総評価額101億1000万ドルは、イーサリアムの市場価値全体の約3.25%に相当する。これは機関投資家のポートフォリオにおけるイーサリアムの役割が拡大していることを示している。
一方で、現在のETFはステーキング報酬や現物拠出にはまだ対応していない。将来的にはこれらの機能が追加され、商品がさらに強化される余地が残されている。
このようなETFの発展により、暗号資産(仮想通貨)市場へのアクセスが容易になり、機関投資家や個人投資家にとって新たな投資手段が提供されることとなる。
ポイント
- 米国の現物イーサリアムETFの総準備高が過去最高の391万ETHに到達した。
- ブラックロック主導で15日連続の資金純流入を記録し、機関投資家の強い関心を示している。
- Pectraアップグレードや規制の明確化が市場の信頼を高める要因となっている。
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