米国の現物型イーサリアムETF(上場投資信託)は20日、6月として最大となる1130万ドルの純資金流出を記録した。

この流出は、19営業日連続で続いた資金流入記録が途絶えた6月13日以来の大規模なものとなった。

19日連続流入記録の終了と市場への影響

6月13日には210万ドルの流出により、5月16日から続いた19営業日連続の資金流入記録が終了した。

この連続流入期間には累計13億7000万ドルもの資金が集まっていた。

流入記録のピークは6月11日で、4か月以上で最大となる2億4030万ドルの流入を記録していた。

今回の大規模流出にもかかわらず、6月全体では同セクターは堅調を維持している。

月間の累計資金流入額は約8億4000万ドルに達しており、イーサリアムへの機関投資家の関心が依然として高いことを示している。

イーサリアムの価格は20日に2372ドルまで急落した後、2440ドル台まで部分的に回復し、新たなサポートゾーンを形成した。

24時間の取引量は7日間平均を19%上回る水準まで急増し、市場参加者の活発な動きを示した。

ビットコインETFとの対照的な動向

ビットコインETFは対照的な動きを見せている。

ビットコインのETF市場では継続的な資金流入が維持されており、機関投資家による暗号資産(仮想通貨)への信頼度の違いが浮き彫りになっている。

イーサリアムETFからの資金流出の背景には、複数の要因が考えられる。

ステーキング機能の有無や手数料体系の違いが、投資家の選択に影響を与えている可能性がある。

業界関係者の多くは、イーサリアムETFがより大きな関心を引くためにはステーキング機能が必要だと考えている。

中東情勢の緊迫化などマクロ経済の不確実性が高まる中でも、機関投資家の暗号資産への関心は継続している。

ポイント

  • 米現物イーサリアムETFで20日、1,130万ドルの資金流出が発生し、5月中旬以来の最大規模となった。
  • 流出はあったものの、6月のイーサリアムETFへの累計資金流入額は約8億4,000万ドルに達した。
  • 対照的に、現物ビットコインETFは流入が継続し、5営業日連続で純流入額の記録を更新した。

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Yugo Fujimaki
Yugo Fujimaki
仮想通貨ライター

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身の... 続きを読む

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