ポイント
タイ証券取引委員会(SEC)は6日、テザー(USDT)とサークル(USDC)のステーブルコインを国内の仮想通貨取引所での取引に正式承認した。
この決定は、タイの規制された仮想通貨市場の大幅な拡大を意味している。これまでタイでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ステラルーメン(XLM)などの限られた仮想通貨と、タイ中央銀行が決済目的で使用する特定のトークンのみが認可されていた。
今回の承認により、タイ国内のデジタル資産関連企業は、USDTとUSDCをさまざまな金融アプリケーションで利用できるようになり、両ステーブルコインのタイ金融セクターでの存在感が高まることになる。
この動きは、2月に終了した一般からの意見募集プロセスに続くもので、その際の意見の大半がステーブルコインを認可リストに含めることを支持していた。
グローバルなステーブルコイン採用の流れ
USDTとUSDCの承認は、特に国境を越えた取引や送金におけるステーブルコイン採用を支持するグローバルな動向の影響を受けている。ステーブルコインは従来の方法と比較して、より安価で迅速な取引を実現することで注目を集めており、これは特に新興市場において有益とされている。
タイの仮想通貨採用拡大と、デジタル資産を通じた国内経済活動強化を目指す取り組みが、この規制上の変化を促した要因となっている。
さらに、東南アジア地域の仮想通貨規制に対する先進的な姿勢が、タイのデジタル資産に対するより開放的なアプローチを促し、地域内での仮想通貨採用における戦略的な位置づけを強調している。
タイの金融近代化戦略の一環
USDTとUSDCの承認は、仮想通貨を受け入れ規制の明確化を図ることで金融セクターを近代化するタイの取り組みに沿ったものだ。この動きは、仮想通貨分野の投資家や企業にとって、より多くの資産選択肢を提供し、新たな機会をもたらすことになる。
テザーのパオロ・アルドイノCEOは、この承認がタイにおけるデジタル資産の重要な節目を示すものであると指摘し、テザーが安全で透明性が高く信頼性のあるステーブルコインサービスをタイ市場に提供することへのコミットメントを強調した。
タイの金融状況へのUSDTとUSDCの統合により、国内での決済サービスや取引におけるステーブルコインの利用がさらに促進されると予想されている。この規制変更は、タイが東南アジア地域の仮想通貨採用においてリーダー的立場を強化する動きとして注目されている。
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