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スカイブリッジキャピタルのアンソニー・スカラムッチ創設者は19日、DigiAssets 2025カンファレンスで「SOLはETHをひっくり返すと思う」と述べた。
かつてソラナはイーサリアムキラーと呼ばれたが、同氏はその物語再評価を強調した。
ソラナの物語をより理解している
スカラムッチ氏は、自身が暗号資産(仮想通貨)の世界に参入したのが比較的遅い2020年であったと説明した。
同氏は「イーサリアムにはあまり乗れなかった」と述べた。これはイーサリアムに否定的な見解ではなく、単にソラナの物語をより深く理解しているためだと付け加えた。
スカイブリッジは企業のバランスシートにおいて、ビットコイン(BTC)とソラナに9桁、すなわち数億ドル規模の資産を保有している。
同氏は顧客資金の約40%をデジタル資産に配分しており、その中にMulticoin CapitalやBrevan Howard Digitalのファンドも含まれると明かした。
同社は約3億ドル規模のコインファンドを運用している。このファンドにはソラナのほか、アバランチ(AVAX)とポルカドット(DOT)、さらに多くのビットコインが含まれていると述べた。
金融大手の見解は二分、対立する予測
スカラムッチ氏の大胆な予測は、現在の市場データと大きな隔たりがある。ソラナの時価総額は約760億ドルに達するが、イーサリアムは約2900億ドルと4倍以上の差を示す。
同氏は具体的な差埋めの時期については言及しなかった。また、この見解は大手銀行グループであるスタンダードチャータードの予測と対照的だ。
同行は先月発表の調査で、ソラナは今後2~3年でイーサリアムに対してアンダーパフォームするとの予測を示した。根拠としては、ミームコインの熱が冷めた後の利用率低下やスケーリング問題が挙げられる。
一方、全ての金融機関が悲観的というわけではない。投資銀行キャンターフィッツジェラルドは同氏と同様の見解を示し、「レイヤー1を比較した場合、ソラナの技術はすべての指標でイーサリアムよりも優れている」と評価した。
金融大手の間では意見が分かれており、今後の動向が注目される。
ポイント
- スカラムッチ氏は、「ソラナがイーサリアムの時価総額を上回る」との予測を示した。
- この見解は、ソラナがイーサリアムに劣ると予測したスタンダードチャータード銀行の分析と対立する。
- 一方で、投資銀行キャンターフィッツジェラルドはスカラムッチ氏の見解を支持している。
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