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スポーツベッティング企業シャープリンク・ゲーミングは13日、17万6270.69イーサリアム(ETH)を取得したと報告した。取得総額は、手数料込みで4億6295万ドル(約667億円)に上る。
この大規模な買収は、同社の財務戦略における大きな方向転換を示すものである。イーサリアムを主要な準備資産として採用し、その将来性への強い信頼を表明した。
世界第2位のETH保有組織へ
今回の取得により、シャープリンク・ゲーミングは暗号資産(仮想通貨)イーサリアム財団に次ぐ世界で2番目に大きな保有組織となった。上場企業としては世界最大の保有者である。
取得した仮想通貨の平均価格は1ETHあたり2626ドル(約37万8000円)だった。同社はこの大規模な購入を、イーサリアム市場が弱気な局面で行っており、長期的な価値への強い自信を示している。
この戦略は、ビットコイン(BTC)を積極的に購入するマイクロストラテジー社の動きを彷彿とさせる。シャープリンク・ゲーミングは「ETH版マイクロストラテジー」としての地位を確立する可能性がある。
イーサリアムを核とした新財務戦略
同社はイーサリアムを従来の法定通貨に代わる主要な準備資産と位置付けた。これはイーサリアムを「プログラム可能で収益を生むデジタル資本」と見なす、同社の信念を反映している。
保有するイーサリアムの95%以上は、ステーキングまたはリキッドステーキングに活用される。これにより、イーサリアムネットワークの安全性を確保しつつ、受動的な収益を生み出すことを目指す。
この戦略的転換は、イーサリアムの共同創設者であるジョセフ・ルービン氏が同社の会長を務めていることも背景にある。彼の存在は、機関投資家からの信頼と業界での専門性を裏付けている。
買収資金の4億6300万ドルは、私募や市場価格での株式売却を通じて調達された。この動きは、投資家が従来の投資手段を介さず、同社の株式(SBET)を通じてイーサリアムへ間接的に投資する機会を提供する。
ポイント
- シャープリンク・ゲーミングが約667億円を投じ、17万6270 ETHを取得した。
- イーサリアム財団に次ぐ世界第2位のETH保有組織となり、上場企業としては最大規模。
- 取得したETHの95%以上をステーキングに活用し、イーサリアムを主要な準備資産とする戦略に転換した。
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