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米国の証券取引所ナスダックは11日、21Sharesの現物型スイETF(上場投資信託)に関する19b-4申請書を、米国証券取引委員会(SEC)に提出した。
この申請は、米国市場でSUIトークンに連動する現物ETFを上場させるための公式な審査プロセスの開始を意味する。21Sharesは2025年4月に最初のS-1登録申請書を提出しており、今回の動きはそれに続くものだ。
提案されているETFは、高性能なレイヤー1ブロックチェーンであるSuiネットワークのネイティブトークンSUIへの直接的な投資機会を米国の投資家に提供することを目的としている。
SUIを基盤とする上場取引型金融商品(ETP)は、すでに世界で3億ドル(約435億円)以上の資産を運用している。
機関投資家の関心と市場の反応
Suiのエコシステムは、大手金融機関からの注目を集めている。フランクリン・テンプルトン、ヴァンエック、グレイスケールといった企業は、2024年後半にSuiネットワーク上で投資商品を立ち上げた。
このような動きは、Suiが有望なアルトコインの一つとして認識されていることを示唆している。この傾向は、分散型アプリケーション(dApps)に対するSuiのスケーラビリティと実用性への信頼を反映している。
Mysten Labsのケビン・ブーン氏は、Suiが2023年のメインネット公開以来、そのパフォーマンスによって機関投資家からの魅力を高めていると指摘した。
今回の申請発表を受けてSUIの価格は急反発し、取引高は300%急増するなど、市場は即座に好意的な反応を見せた。テクニカル指標も、同トークンの強気なブレイクアウトの可能性を示している。
規制の進展と欧州での実績
今回のSECによる19b-4申請の審査は、米国市場でブロックチェーン関連のETFを正当化する上で重要な一歩と見なされている。これは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の現物ETFが承認された前例に続く動きだ。
このETF提案は、コモディティベースの信託株式を規定するナスダックルール5711(d)に準拠している。規制の枠組みに沿った申請は、承認への期待を高める要因となるだろう。
21Sharesはすでにユーロネクスト・パリおよびアムステルダムでSUI関連のETPを上場しており、欧州市場で確かな実績を持つ。
2025年にはこれらの商品への資金流入が増加しており、米国での上場に先立ち、個人投資家および機関投資家の強い需要があることを物語っている。
SUI ETFが承認されれば、米国の投資家にとって暗号資産(仮想通貨)への投資選択肢がさらに広がることになる。
ポイント
- Nasdaqが21SharesのSUI現物ETFの上場承認を求める申請をSECに提出し、公式審査が開始された。
- Suiエコシステムは既に機関投資家の関心を集めており、申請発表後にSUIの価格と取引高が急増した。
- この申請は、米国市場におけるブロックチェーン金融商品の普及に向けた重要な一歩となる。
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