ラテンアメリカの暗号資産(仮想通貨)プラットフォーム大手Mercado Bitcoinは4日、XRP Ledger(XRPL)上で2億ドルを超える規制対象の現実資産(RWA)のトークン化計画を明らかにした。
この取り組みは国内金融市場とグローバルな資本ネットワークを結びつけることを目的とする。
さらに、XRPLが備えるほぼ瞬時の取引完了機能や最小限の手数料、33億件以上の取引を中断なく処理してきた高いセキュリティといったインフラを活用する。
Mercado Bitcoin、XRPLで大規模な資産トークン化へ
債券や株式収益権など、多様な現実資産がトークン化の対象となる。これはラテンアメリカにおいてXRPL上で機関投資家が実施するトークン化の取り組みとして最大規模だ。
この動きは、暗号資産市場全体に新たな可能性をもたらすと期待される。
Mercado Bitcoinは規制に準拠したデジタル商品へのアクセスと流動性向上を狙い、南米や欧州を中心とした国際市場への展開を視野に入れている。
XRPLは規制対象の金融商品との互換性が高いことが評価され、すでに70以上の中央銀行や規制当局、金融機関と統合された実績がある。
このことは、機関投資家からの高い評価や採用の根拠となっている。同様の資産トークン化は、イーサリアム(ETH)など他のブロックチェーン上でも進められており、競争が激化している。
RWAトークン化市場の成長性とリップルの役割
リップル社とボストン・コンサルティング・グループの報告書によれば、現実資産トークン化市場は2025年の6000億ドルから2033年までに19兆ドルに急成長すると予測される。背景には機関投資家による採用拡大とデジタルインフラの進展がある。
リップル社のラテンアメリカ担当マネージングディレクター、シルビオ・ペガド氏はXRPLに対する機関投資家からの信頼が高まっていると強調した。同氏はXRPLが世界中の規制された金融商品を支える重要な役割を担っていると述べた。
Mercado Bitcoinは民間クレジット資産のトークン化分野で、世界トップ5に入る実績があり、トークン化された資産のデフォルト率はゼロだ。
今回の計画により、同社の既存エコシステムはさらに強化される。
ポイント
- Mercado Bitcoinが、XRP Ledger上で2億ドルを超える現実資産のトークン化を発表。
- 債券や株式収益商品で、XRPLの高速・低コストなインフラを活用し、世界的な流動性向上を目指す。
- RWAのトークン化市場は2033年までに19兆ドル規模への成長が予測されている。
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