ナスダック上場の金融持株会社ライオングループ(ティッカー:LGHL)は18日、ATW Partnersから6億ドルの融資枠を確保し、アジア初となる公開取引される財務準備金の設立を明らかにした。

この準備金は、主にハイパーリキッド(HYPE)を準備資産として保有し、補完的にソラナ(SOL)やスイ(SUI)も組み入れる。

SOLとSUIも採用

今回の動きは、LGHLが暗号資産(仮想通貨)事業を再開し、分散型金融(DeFi)分野へ戦略的に転換する重要な一歩となる。

設立される財務準備金は、スケーラビリティと効率性に優れた次世代レイヤー1プロトコルであるHYPE、SOL、SUIで構成される予定だ。

資産の管理には、BitGo Trust Companyが提供する機関投資家向けの高度なカストディおよびステーキングサービスを利用する。

これにより、大規模な仮想通貨資産を扱う上で不可欠な、高いセキュリティ基準と規制遵守を確保する。

総額6億ドルの融資枠のうち、初回のクロージング額は1,060万ドルとなる。これは融資枠全体の1.77%に相当し、今後段階的に事業を拡大していく計画だ。

グローバル市場への拡大と今後の展望

LGHLは現在、グローバルな投資家層を拡大するため、東京証券取引所やシンガポール証券取引所への二次上場を検討している。

この戦略は、規制された形でアジアの仮想通貨市場や最先端のレイヤー1技術への投資機会を求める機関投資家を惹きつける狙いがある。

さらに同社は、上場投資信託(ETF)や店頭オプション、トータルリターンスワップといった既存の金融商品に仮想通貨を統合し、株主価値の向上を目指す成長戦略を描いている。

このHYPE財務準備金は、アジアで初めて次世代プロトコルを対象とする公開取引された準備金の事例となり、機関投資家にとって新たな投資の道筋を示す可能性がある。

ポイント

  • ナスダック上場のLion Groupが、6億ドルの融資枠を確保し、HYPE財務準備金を設立。
  • HYPEを主要資産とし、ソラナ(SOL)とスイ(SUI)も保有。
  • 資産管理にはBitGoの機関投資家向けサービスを利用する。

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Chiaki Tanimoto
Chiaki Tanimoto
仮想通貨ライター

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブロ... 続きを読む

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