スウェーデンの上場医療技術企業H100グループABは22日、500万ノルウェークローネ(約7150万円)相当のビットコイン(BTC)4.39枚を購入したと発表した

同社は余剰資金の戦略的運用として暗号資産(仮想通貨)準備戦略を開始し、スウェーデン初の公開企業による取り組みとなった。

ストックホルムに本社を置くH100グループは、NGMノルディックSME株式市場に上場する医療技術企業で、人工知能(AI)を活用した自動化とデジタルヘルスケアソリューションを専門としている。

今回のビットコイン購入は、1枚あたり平均113万8737ノルウェークローネ(約1627万円)で実施された。

株価急騰で市場の注目集める

発表を受けて同社株価は37-40%の急騰を見せ、投資家の強い関心を示した。この反応は、企業の準備金を仮想通貨に多様化する戦略への楽観的な見方を反映している。

H100グループのサンダー・アンデルセンCEOは、ビットコインの個人主権と分散型革新の原則が同社のミッションと一致すると強調した。

同氏は「デジタルファーストのソリューションを重視する顧客層をターゲットとする当社にとって、自然な選択」と説明している。

この取引は、ストラテジーやテスラなど、ビットコインを財務準備資産として採用する企業の増加傾向に沿ったものだ。

多くの企業がインフレと金融政策リスクに対するヘッジとしてビットコインを位置付けている。これは機関投資家による仮想通貨戦略の一環として注目されている。

医療事業への影響なく長期戦略を実施

同社は今回の資産形成について「余剰流動性の戦略的配置」と位置付け、より広範な「ビットコイン財務戦略」の一環として金融安定性の向上を目指すと説明した。

重要な点として、この取引は主要な医療事業の運営に干渉しないことが明確にされている。

H100グループは、買収と生態系拡張を通じた成長戦略の継続性を確保しながら、AI活用医療サービスの提供という中核事業に集中し続けるとしている。

同社の医療技術ソリューションへの取り組みは変わらず、今回の仮想通貨取引は既存事業を補完する財務戦略として実施される。企業にとって仮想通貨ウォレットの選択も重要な要素となっている。

2025年5月時点で、H100グループはスウェーデンで財務準備としてビットコインを採用した初の公開企業となり、機関投資家による仮想通貨採用の重要な節目を示している。

この動きは、北欧地域における企業の仮想通貨戦略採用の先駆けとなる可能性がある。

ポイント

  • H100グループがスウェーデン初の公開企業として500万ノルウェークローネでビットコインを購入。
  • 発表後の株価が37-40%急騰し、投資家の強い関心を示す。
  • 医療技術事業への影響なく、余剰資金の戦略的配置として実施。

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Yamato Nagashima
Yamato Nagashima
仮想通貨ライター

日本版99Bitcoinsライター。2019年から仮想通貨投資を開始。仮想通貨ブ... 続きを読む

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