この記事の内容
Exponential(エクスポネンシャル)は12日、新たな分散型金融(DeFi)プラットフォーム「Yield Optimizer(YO)」を正式にローンチした。
同社は過去、暗号資産(仮想通貨)業界の著名ベンチャーキャピタルParadigmが主導するシードラウンドで1,400万ドル(約21億8,000万円)を確保しており、DeFiにおける「標準化されたリスクフレームワーク」を開発してきている。
今回ローンチされたYOは、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、Baseといった複数のチェーンを横断して、ユーザーの資産を自動的に最適な利回り運用先へ配分する機能を持つ。
これにより、従来煩雑だった手動での運用や高額なガス代、複数のプロトコルを使い分ける手間の大幅な軽減が期待される。
Introducing YO: The Last Vault You’ll Ever Need
YO stands for Yield Optimizer. ✌️🪀
Say goodbye to manual yield farming. Say hello to automated, risk-adjusted, multichain yield. 🧵 pic.twitter.com/hxUm6FVjAT
— YO (@yield) May 12, 2025
複雑なDeFi運用を自動化
これまでDeFi利回り最適化は、従来は分散したプロトコルやチェーンごとに個別対応が求められたため、ガス代や技術的な障壁が高かった。
YOは、独自のアルゴリズムを用いながら、資金配分やリスク管理を自動化。ユーザー資金は、Morpho、Pendle、Reserve、AerodromeなどのDeFiプロトコルにまたがって運用される。
同プラットホームのユーザーは、ETHなどの仮想通貨を預入することで、 yoToken(例:yoETH、yoUSD)を獲得。
これらはERC-4626に準拠しており、利回りを獲得しながら、他のDeFiプロトコル(Aerodrome、Morpho、Balancer、Pendleなど)で使えるようにもなっている。
また、同プラットフォーム上では、各運用先のリスクを継続的に評価し、不正確または高リスクなプロトコルへの資金流入を抑制する仕組みを採用。
高い利回りを追い求めるだけではなく、セキュリティや持続可能性も考えながらの資産運用ができる。
Baseから展開
同プラットホームは、執筆時点でイーサリアムのレイヤー2ネットワークBaseから展開が開始。ユーザーはETHやサークル(USDC)の預入が可能となっている(ただし入金上限あり)。
今後は、複数チェーンへの対応拡大や新たな運用戦略の導入を通じて、DeFi利用者の裾野をさらに広げていく方針だ。
ポイント
- エクスポネンシャルが革新的なDeFi利回り最適化プラットフォームYOを発表
- YOは複数のブロックチェーンを横断し、初心者から上級者まで幅広く対応
- パラダイムの支援と1,400万ドルの資金調達により今後の展開に期待
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト