シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は23日、取引が開始されたリップル先物が、わずか1ヶ月で取引高が5億4200万ドルに到達したことを明らかにした。

この急成長は、仮想通貨デリバティブ市場におけるリップルの制度的受容の高まりを示すとともに、CMEの役割拡大を裏付けている。

機関投資家の強い関心を集め、好調なスタート

CMEは5月19日、仮想通貨デリバティブの拡充の一環として、リップル先物取引を開始した。

初日には機関投資家15社とリテールプラットフォーム4社が参加し、取引高は1930万ドルを記録した。これにより幅広い市場の関心が集まった。

1ヶ月で総取引高は5億4200万ドルに急増し、初日から約28倍増を記録した。また、未決済建玉は7050万ドルに達し、市場参加者の楽観的な姿勢を示している。

この成功は、他の多くの仮想通貨にも波及効果をもたらす可能性がある。

この商品は、現物のXRPを直接取り扱わずに済む現金決済型のため、セキュリティやカストディのリスクを懸念する機関投資家にとって魅力的な選択肢となっている。

規制の明確化と世界的な需要が追い風に

この好調な取引の背景には、いくつかの重要な要因がある。一つは、米証券取引委員会(SEC)がリップル社に対する控訴を取り下げたことだ。

この決定は機関投資家の信頼感を高め、コインベース・デリバティブといったプラットフォームが米国でXRP先物の提供を開始する道を開いた。これにより、リップルの将来価格にも好影響が期待される。

また、CMEが提供する規制された取引環境は、価格の急変動や取引所のシステム障害といったリスクを軽減するために設計されている。実際、総取引高の約45%は米国およびカナダ以外からのものであり、XRPに対する世界的な需要の高さが窺える。

市場では、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった先行事例に続き、リップル現物ETF(上場投資信託)の承認への期待が高まっており、これが市場心理をさらに後押ししている。

ポイント



  • CMEのリップル先物は、取引開始1ヶ月で取引高が5億4200万ドルに達した。

  • SECの訴訟取り下げなど規制環境の変化が、機関投資家の信頼を高めた。

  • 取引高の約45%が米国外からであり、世界的な需要の高さと市場での地位向上を示している。


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Airi Kumabayashi
Airi Kumabayashi
仮想通貨ライター

2020年から仮想通貨投資を始め、豊富な投資経験とWeb3.0分野の専門知識を活... 続きを読む

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