米ドルに連動するステーブルコインUSDCを発行するサークル社(CRCL)の株価は18日、10%上昇した

サークル社は5日に新規株式公開(IPO)を実施。1株あたり31ドルで市場にデビューし、初値は69ドルを付けた。

初日の取引は83.23ドルで終了し、公開価格から168%の急騰を記録。18日までに公開価格比で452%の伸びを示した。

ステーブルコイン法案可決で株価急騰

今回の株価上昇の直接的なきっかけは、米上院が超党派のステーブルコイン規制法案GENIUS Actを賛成68、反対30で可決したことだ。

この法案は、ステーブルコインに対する連邦レベルでの監督強化と技術革新支援の姿勢を明確に示した。

これまで仮想通貨市場、特にステーブルコイン分野では、規制の枠組みが不明確なため投資家の懸念材料となっていた。

法案可決により規制の明確性がもたらされ、セクター全体への信頼感が高まった。

同時に仮想通貨関連資産全般でラリーが発生し、サークルの株価は日中一時16%高の176ドルまで上昇、取引量も急増した。

市場の反応が追い風に

GENIUS法案の可決は投資家に安心感を提供した。

特に、サークルのジェレミー・アレールCEOが常に強調してきた規制順守戦略への信頼が支持され、同社はコインベースやライオット・プラットフォームズと並び、米国に上場する数少ない仮想通貨関連企業として規制されたステーブルコイン発行元の地位を確立した。

市場のセンチメントは非常に強い。アメリカの投資運用会社アーク・インベストは、傘下ファンドを通じ30万株以上のサークル株を売却したにもかかわらず、株価は13%高でその日の取引を終えた。

一方、アナリストは、現株価がステーブルコイン普及への楽観的見方を反映していると指摘している。

また、株価収益率の持続可能性やUSDCの市場支配力への依存といった点にも注目され、今後の動向が注視される。

今回の規制明確化は、市場のリーダーであるビットコイン(BTC)の価格動向にも影響を与える可能性がある。 さらに、スマートコントラクト基盤として重要なイーサリアム(ETH)など、主要アルトコインのさらなる成長を後押しする要因にもなり得る。

あわせて、今後はアルトコインETFの承認が進む可能性もあり、市場の選択肢が一層広がると見られている。

ポイント



  • 米上院がステーブルコイン規制法案を可決後、サークル株が10%上昇した。

  • 法案可決による規制の明確化が投資家の信頼を高め、市場全体のラリーを引き起こした。

  • アナリストはサークル株評価額の持続可能性に注目している。


99Bitcoinsを信頼する理由

10年+

2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。

90時間+

毎週の調査時間

10万以上

月間読者数

50本+

専門家による寄稿

2000+

検証済み仮想通貨プロジェクト

Google News Icon
99Bitcoins公式Xアカウントをフォローする
最新の市場トレンド、洞察を直接お届け。今すぐ登録しましょう!
今すぐ購読する
Airi Kumabayashi
Airi Kumabayashi
仮想通貨ライター

2020年から仮想通貨投資を始め、豊富な投資経験とWeb3.0分野の専門知識を活... 続きを読む

無料のビットコイン・クラッシュコース

  • 10万人以上の学習者に支持されています
  • 連続7日間、1日1通のメール
  • 簡潔で学べる内容を保証!
ページトップへ