カルダノada logoADA ▲2.46%のチャールズ・ホスキンソン創業者は13日、プロジェクトの準備金から1億ドル相当のADAをビットコイン(BTC)とネイティブステーブルコインに転換する提案を行った。

この動きは、カルダノの分散型金融(DeFi)エコシステムにおける流動性を強化することを目的としている。

カルダノDeFi強化に向けた提案

カルダノのDeFiエコシステムにおけるロックされた総価値(TVL)は、執筆時点で約3億5,600万ドルとなっている。

しかし、そのうちステーブルコインが占めるのはわずか3,100万ドルで、TVL全体の約8.7%にとどまっている。

ホスキンソン氏はこの現状を問題視しており、「現在のステーブルコイン比率10%はカルダノを殺している」と強い懸念を示した。

同氏は、イーサリアム(ETH)のAaveやアバランチ(AVAX)のサブネット構造などを参考に、TVLに対するステーブルコインの発行比率を33%から40%まで引き上げることを目標に掲げている。

今回の提案には、ビットコインへの資産配分も含まれている。

これにより、カルダノ上でビットコインを活用したレンディングやデリバティブなどのDeFiプロトコルをサポートし、ビットコイン基盤のプロジェクトを誘致する狙いがある。

市場への影響は?

1億ドル規模の資産売却が市場に与える影響について、ホスキンソン氏は懸念を一蹴した。

同氏は、時間加重平均価格取引や相対取引を30日から90日かけて行うことで、市場への影響を最小限に抑えられると説明している。

同氏はまた、「ADAは毎日数億ドルが取引されており、価格を動かすことなく1億ドルの売却は可能だ」と述べ、カルダノの取引量が売却を吸収できるとの見方を示した。

最近の仮想通貨市場全体の下落を受け、ADAの価格は0.6ドルまで下落しているが、今回の再編は短期的な変動よりも長期的なエコシステムの発展性を向上させると同氏は主張する。

資産転換後は、ステーブルコインの発行や金利付き商品を通じて「非インフレ的な収益」を生み出す可能性も示唆された。

この戦略は、カルダノのDeFiインフラを競合他社と同等の水準に引き上げ、プロトコルの採用とユーザー活動を促進するための重要な一歩となる可能性がある。

ポイント

  • カルダノ創設者が、1億ドル相当のADAをビットコインとステーブルコインに転換する計画を提案。
  • カルダノDeFiエコシステムの流動性やステーブルコインの比率の引き上げが狙い。
  • 資産転換は市場への影響を最小限に抑える方法で実施され、長期的なエコシステム成長を目指す。

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谷元 千秋
谷元 千秋
暗号資産ジャーナリスト

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブロ... 続きを読む

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