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ブラジル最大の証券取引所B3は9日、イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)の米ドル建て先物取引を6月16日から開始すると発表した。
今回の上場は、ブラジル証券取引委員会(CVM)の承認を受けて実施される。これにより、B3は仮想通貨おすすめ派生商品のラインナップをさらに拡充する。
新たな仮想通貨先物と取引条件
B3が新たに導入するイーサリアムとソラナの先物は、共に米ドル建てで提供される。イーサリアム先物は1枚あたり0.25ETH(約10万8,750円)、ソラナ先物は5SOL(約10万1,500円)を単位とする。
価格はそれぞれナスダックのイーサリアム・リファレンス・プライス、ソラナ・リファレンス・プライス指標を基準とし、価格の透明性と国際的な整合性を確保している。全ての先物契約は毎月最終金曜日が満期となり、現物受渡しを伴わない差金決済方式を採用する。
ビットコイン先物の最小単位引き下げと投資家層拡大
また、B3はビットコイン(BTC)先物の最小取引単位を0.1BTC(約210万円)から0.01BTC(約21万円)へと引き下げる。これにより、個人投資家を含む幅広い参加層が仮想通貨デリバティブ市場にアクセスしやすくなる見通しだ。
B3のプロダクト担当ディレクター、マルコス・スキスティマス氏は「B3は成長する需要に応え、ブロックチェーン関連資産への規制された安全なアクセスを提供する」と述べている。
規制強化とブラジル市場の展望
CVMの承認は、ブラジル金融市場における仮想通貨デリバティブの拡大を後押しするものだ。現地では4月にビットコインの現地通貨建て先物が上場されており、今回の新商品追加で投資家の選択肢がさらに広がる。
B3は、ナスダック指標と連動する新商品を通じて国際基準に沿ったサービスを提供し、今後もラテンアメリカ地域の仮想通貨デリバティブ市場の拡大を目指す。先物取引の拡充は、個人・機関投資家の多様な投資戦略やリスクヘッジニーズに応えるものといえる。
ポイント
- B3がイーサリアムとソラナの米ドル建て先物を6月16日に上場
- ビットコイン先物の最小単位が0.01BTCに縮小され、参加しやすくなる
- ナスダック指標で価格連動し、規制当局CVMの承認を取得
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