資産運用会社ビットワイズのハンター・ホースリーCEOは20日、ビットコイン(BTC)の主な競合は金ではなく米国債であるとの見解を示した

同氏は、ビットコインと金はいずれも政府による管理を受けない非政治的な価値保存手段であると述べつつ、それぞれが果たす役割には明確な違いがあると強調した。

ビットコインと国債の役割分担

ホースリー氏は、米国債などの政府債券が財政政策や金利、地政学リスクに左右される政治的な価値保存手段だと述べた。

これに対し、ビットコインの価値は世界的な投資家心理と普及に支えられている。このため、マクロ経済環境が不安定な中で、ビットコインは債券に代わる柔軟に価値が変動する資産となる可能性がある。

同氏は、ビットコインが金の16兆ドル市場ではなく、30兆ドル規模の米国債市場から需要を吸収する可能性を指摘した。

伝統的資産への不信感が追い風に

米国の財政赤字や債券市場の変動に対する懸念が、投資家を伝統的な安全資産から遠ざけている。2025年4月には、財政不安を背景に債券が急落し、投資家がより高い利回りを要求する場面が見られた。

このような市場の不安定さは、特定国家に依存しない分散型ヘッジ手段として、仮想通貨の魅力を高めている。

ホースリー氏は、ビットコインをデジタルゴールドと表現することが流動性や利便性という強みを見過ごす危険性を伴うと警鐘を鳴らした。

機関投資家によるビットコイン採用は、技術的・規制面の複雑さから緩やかに進んでいる。しかし、中央銀行や政府の金融政策から独立して価値が動く点は、現行の金融システムに懐疑的な層にとって大きな魅力となっている。

さらに、ビットコイン以外のアルトコインもそれぞれ独自の技術と用途を有し、投資家のポートフォリオ分散の選択肢として注目されている。

ポイント

  • ビットワイズ社CEOは、ビットコインの競合は金ではなく米国債などの債券であると述べた。
  • ビットコインは投資家心理と普及に由来し政治的に中立な価値の保存手段として機能する。
  • 政府が管理する金融システムからの代替資産としてビットコインの魅力が高まっている。

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Airi Kumabayashi
Airi Kumabayashi
仮想通貨ライター

2020年から仮想通貨投資を始め、豊富な投資経験とWeb3.0分野の専門知識を活... 続きを読む

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