大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは5月30日、分散型取引所(DEX)ハイパーリキッドのネイティブトークンHYPEの先物取引を開始した。

新たに上場されたUSDTマージン型HYPE永続契約は、協定世界時30日10時30分から取引を開始した。同契約では最大75倍のレバレッジが提供されている。

HYPEは現在、時価総額約109億ドル(約1兆5700億円)を記録し、全暗号資産の時価総額ランキングで15位に位置している。

Hyperliquidプラットフォームの技術的特徴

HYPEはDEXプラットフォームHyperliquidが発行するネイティブトークンとなっている。同プラットフォームは分散型金融(DeFi)エコシステムにおいて、ブロックチェーンのスケーラビリティ、効率性、アクセシビリティの向上を目的として開発されている。

Hyperliquidは高効率なブロックチェーンフレームワークを採用し、従来のブロックチェーンが抱える処理速度の課題に対処している。これにより、大量の取引を迅速に処理できる環境を提供し、DeFi分野での普及拡大を図っている。

同プラットフォームは特に分散型デリバティブ取引に特化しており、中央集権的な取引所に依存しない取引環境の構築を進めている。このアプローチは、新しい仮想通貨市場における分散化の流れと合致している。

バイナンスのデリバティブ市場強化戦略

今回のHYPE先物契約の上場は、バイナンスがデリバティブ市場での地位強化を図る取り組みの一環となっている。同社は技術的な実用性や将来性を持つトークンの統合により、ユーザーの取引オプション拡大を進めている。

75倍という高レバレッジの提供は、価格変動への積極的なエクスポージャーを求めるトレーダーのニーズに応えるものとなっている。これにより投機的な取引機会が創出され、プラットフォーム上での参加者増加と流動性向上が期待される。

バイナンスは規制遵守プロトコルに従って今回の上場を実施したとしている。一方で、高レバレッジ取引ではリスクエクスポージャーが増幅されるため、ミームコイントレーダーには慎重な取引が推奨されている。

DeFi関連トークンの先物取引提供は、分散型金融市場の成熟と機関投資家の参入拡大を示す指標として注目されている。

ポイント

  • バイナンスが5月30日にHYPE先物取引を開始し、最大75倍レバレッジを提供
  • HYPEは分散型取引所ハイパーリキッドのネイティブトークンで時価総額約1.1兆円
  • 高レバレッジ取引により投機的な取引機会を提供し、流動性向上を狙う

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Yugo Fujimaki
Yugo Fujimaki
仮想通貨ライター

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身の... 続きを読む

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