キャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストは20日、ステーブルコインUSDCの発行元であるサークルの株式売却を加速させた。同社の株価は、株式公開以来約250%の急騰を見せていた。

アーク社は同日、3つのファンドを通じて60万9175株を売却し、その総額は1億4620万ドルに上る。この動きは、同社にとって過去1週間で3度目の売却となり、合計125万株を放出した。

日々の終値に基づくと、約2億4300万ドルの利益を確保した計算になる。

サークルは2025年6月5日に株式を公開し、初値は74.19ドルだった。アーク・インベストは上場時に449万株を取得し、その評価額は3億7340万ドルに達していた。

その後、株価は急騰し、6月17日には165ドルを超える高値を付けた後、18日には149ドルまで調整していた。

アーク社の利益確定戦略

アーク社の一連の売却は、好調なパフォーマンスを示した銘柄の一部を売却して利益を確保するという、同社の投資戦略に沿ったものである。

6月17日、18日、20日に行われた3回の売却は、初期投資の14%に相当し、サークル株の市場価値が急上昇する中で、着実な利益確定を進めた形だ。

市場の変動性も、売却を後押しした要因の一つと考えられる。デジタル資産の規制を目的とした米上院のGENIUSステーブルコイン法案可決という好材料があったにもかかわらず、サークル株は18日に1.3%下落し、149ドルとなった。

このような不安定な取引環境が、アーク社による株式売却を促した可能性がある。ステーブルコインは、より広範な暗号資産(仮想通貨)市場において重要な位置を占めている。

売却の詳細と市場の反応

6月20日の売却の内訳は、ARKK(イノベーションETF)が20万8654株、ARKW(次世代インターネットETF)が6万5320株、ARKF(フィンテック・イノベーションETF)が2万6134株となっている。

週間での売却額を見ると、17日に5180万ドル、18日に4470万ドル、そして20日の1億4620万ドルと続いた。

当初、サークル株はステーブルコインに対する強気な市場心理を背景に好調な滑り出しを見せた。しかし、アーク社による大規模な売却は、短期的な価格への圧力となった。

個人投資家がこのような新たな金融資産に投資する際は、信頼できる仮想通貨海外取引所を選ぶことが重要である。

サークルのジェレミー・アレールCEOは、ステーブルコインをデジタル金融におけるiPhoneの登場に例え、セクターの成長可能性を強調している。

この成長は、市場の基盤を築いたビットコイン(BTC)のような主要資産の動向にも影響されるだろう。

ポイント

  • アーク・インベストは6月20日、サークル(CRCL)株を1億4620万ドル相当売却した。
  • この売却は、サークル株が新規株式公開(IPO)以来、約250%急騰したことを受けたものだ。
  • アーク社は過去1週間で3回にわたり株式を売却しており、利益確定戦略の一環とみられる。

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Shogo Takanashi
Shogo Takanashi
仮想通貨ライター

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