ブロックチェーン開発基盤を提供するアルケミーは16日、ソラナ(SOL)のインフラ企業DexterLabを買収したと発表した

同社はこれまでイーサリアム(ETH)を中心としたサービス展開を行ってきたが、今回の買収を機にソラナとのマルチチェーン対応を本格化する。

DexterLabの強み、アルケミーの戦略に統合

デクスターラボのロゴDexterLabはソラナ上のアプリケーション開発者向けにノードインフラや各種ツールを提供してきた実績を持つ。

今回の買収で、DexterLabの技術やノウハウがアルケミーの基盤に加わることで、ソラナ向けのノード運用、インデックス化、分析ツールなど「エンタープライズ向け」サービスの提供が可能になる見通しだ。

ここ数カ月、ソラナは2.1億件のアクティブアドレスを記録するなど急速な成長を遂げている。取引量でも一部期間でイーサリアムを上回っている点が注目される。

アルケミーはこうした市場動向を背景に、マルチチェーン対応の強化が不可欠との判断に至った。特に近年は、企業や大規模プロジェクトが複数のブロックチェーンを横断して利用するケースが増加している。

アルケミーは開発現場の分断を解消し、よりスケーラブル(拡張性が高い)なインフラをワンストップで提供できる体制を目指す。

マルチチェーン基盤競争と今後の展望

DexterLabの買収により、アルケミーはイーサリアム(ETH)とソラナ双方に対応可能な統合型の開発プラットフォームとして差別化を図る。

市場では既存のイーサリアム系インフラ事業者やソラナ特化型の競合との間で、サービス品質や開発支援での競争が一層激化する見通しだ。

また、業界アナリストの間では、今回の買収を契機にアルケミーが「AWSのような」使い勝手のブロックチェーン基盤を志向していると見られている。

アルケミーはネットワーク間の相互運用性や拡張性を重視する企業・開発者層の需要を積極的に取り込む方針だ。

ブロックチェーンを巡るインフラ市場では、今後もアルトコインなど複数チェーン対応が標準化していく潮流が続く見込みだ。

アルケミーは、DexterLabの技術力を取り込むことで、成長著しいソラナ領域でのプレゼンス拡大を狙う。

ポイント

  • アルケミーがソラナのインフラ開発で実績のあるDexterLabを買収した。
  • 買収によりイーサリアムとソラナ双方に対応したマルチチェーン戦略を強化する。
  • ブロックチェーン開発者向けの統合インフラ基盤の競争が一段と激化する見通し。

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Yamato Nagashima
Yamato Nagashima
仮想通貨ライター

日本版99Bitcoinsライター。2019年から仮想通貨投資を開始。仮想通貨ブ... 続きを読む

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