AIモデルの評価プラットフォームであるYuppは13日、Andreessen Horowitz(a16z)の仮想通貨部門が主導するシードラウンドで3300万ドルを調達した。
同社は6か月間のステルスモードから脱して事業を開始している。
ブロックチェーンでAI評価を分散化
Yuppは、ChatGPTやClaude、Geminiなど主要なAIモデルの回答を比較し、ユーザーが最適なものを選択できる無料プラットフォーム。
ユーザーが最良の結果を選択すると、その判断データがAIモデルの学習と評価に使用される。
ブロックチェーン技術を活用することで評価プロセスの透明性を実現。ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)でも広く活用されている基盤技術だ。
プラットフォームでは、Baseやソラナ(SOL)上のステーブルコインだけでなく、日本円やドルなどの一般的な通貨でもユーザーに報酬を提供している。
特にソラナの高速処理能力を活用し、ユーザーへの報酬支払いを迅速に行える仕組みを構築した。決済はStripe、PayPal、Coinbaseと連携し、世界中のユーザーが参加しやすい環境を整備した。
豪華な投資家陣と強力な創業チーム
今回の資金調達には45名以上のエンジェル投資家が参加した。
Google主任研究員やX(旧Twitter)共同創業者、Pinterest共同創業者、PerplexityのCEOなど、大手テック企業の要職経験者や起業家が名を連ねる。
創業者は両分野で深い経験を持つ。Google Payとコインベースでグローバル消費者エンジニアリングを担当した人物と、GoogleXで機械学習リーダーを務めた人物が中心となっている。
Yuppは500以上のモデルを搭載しており、「Yupp VIBE Score」と呼ばれるAIリーダーボードのベータ版も開始した。
このリーダーボードは世界中のユーザーからのフィードバックに基づいてAIモデルをランク付けする。
a16zは投資理由について「ブロックチェーンは、AIのこの不透明な分野に透明性と所有権をもたらす。世界中の人々がモデル改善フィードバックに貢献できるようにすることで、YuppはAIの未来のデフォルト評価レイヤーになることを目指している」と述べている。
ポイント
- AI評価プラットフォーム「Yupp」が、a16z主導のシードラウンドで3,300万ドル(約47.5億円)を調達した。
- Yuppはブロックチェーン技術を活用し、ユーザーがAIモデルの出力を評価することで報酬を得られる分散型システムを提供する。
- 調達した資金は、AI開発者向けに透明で信頼性の高いモデル評価データを提供するインフラ構築を加速させるために利用される。
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