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メタマスクを運営するブロックチェーン開発企業コンセンシスは2日、シンガポールのウォレット基盤技術プロバイダーWeb3Authを買収したと発表した。
シードフレーズ管理の課題解決を目指す
今回の買収は、セルフカストディウォレットにおける重要なユーザー体験の課題に対処することを目的としている。最新データによると、メタマスクユーザーの35%がシードフレーズをバックアップしておらず、資金の不可逆的な損失リスクに直面している状況だ。
Web3Authの技術により、ユーザーはソーシャルログインやデバイスベース認証など、馴染みのある認証方法でウォレットの作成と復旧が可能になる。これにより、従来のシードフレーズ保存の必要性が排除される。
この統合は、暗号資産(仮想通貨)に慣れていない一般ユーザーの摩擦を減らし、次の10億人のweb3ユーザーを獲得するというメタマスクの目標に沿ったものだ。
技術統合による利便性向上
Web3Authは5000万ユーザーを対象としており、コンセンシスに大規模採用に向けたスケーラブルなソリューションを提供する。
メタマスクは今後、シードフレーズバックアップ要件をWeb3Authの認証システムに置き換える可能性が高く、エラーが発生しやすい手動プロセスへの依存を減らすことができる。
この買収により、コンセンシスはWeb3Authの多要素認証と組み込みウォレットSDKを採用し、オンボーディングを合理化し、復旧プロセスを簡素化する。
また、開発者がアプリケーションにウォレットを組み込むためのゲートウェイとしてのメタマスクの地位を強化し、プラットフォーム全体でのシームレスなweb3統合を促進する効果も期待される。
この動きは、メタマスクが提供する仮想通貨ウォレットとしての機能拡張と利便性向上をさらに進めるものと見られている。
ポイント
- コンセンシスがシンガポールのWeb3Authを買収し、メタマスクの利便性向上を図る
- シードフレーズの代わりにソーシャルログインでウォレット管理が可能になる
- メタマスクユーザーの35%がシードフレーズをバックアップしていない問題を解決
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