分散型取引所（DEX）アグリゲーターの1inchは29日、ソラナ ブロックチェーン上で利用可能になったと発表した。
この統合によりユーザーは、同プラットホームとファントムなどの暗号資産（仮想通貨）ウォレットを接続し、100万種類を超えるソラナ基盤のトークンを最適化された交換レートでスワップが可能となった。
1 million+ tokens. $7 billion liquidity. The best swap rates.
Unleash @solana with 1inch.
Now live for on-chain swaps.
Start now 🌅 https://t.co/wUGBanUDdz pic.twitter.com/xr2Qc3tQvh
— 1inch (@1inch) April 29, 2025
Fusion統合やMEV保護機能
今回の統合には、1inch独自のFusionプロトコルも含まれている。これは、ユーザーが設定した交換条件に基づき、ダッチオークション（競り下げ方式）を通じて取引を実行する仕組みだ。
そのため、取引の効率性を高め、手数料を最小限に抑える効果が期待される。
さらに、最大抽出可能価値（MEV）と呼ばれる市場操作のリスクから保護する機能も導入され、より安全な取引環境も提供する。
クロスチェーンスワップ機能導入も
1inchは今後数ヶ月以内に、ソラナと他の10以上のブロックチェーン間で資産を交換できる「クロスチェーンスワップ機能」も導入する計画だ。
この開発はソラナの接続性を大幅に拡大させ、DeFiにおけるハブとしての地位を強化する可能性がある。
同社は、スワップあたりの手数料を1セント（約1.43円）未満に抑えることを目標としている。
マルチチェーン戦略とソラナの可能性
今回の1inchのソラナ統合は、複数のブロックチェーンを繋ぎ、統一された分散型金融（DeFi）エコシステムを構築するという同プロジェクトの戦略の一環だ。
ソラナ上の主要なDEXから流動性を集約することで、1inchは価格変動を抑制し、ソラナエコシステム内のトークン価値向上にも貢献することを目指している。
ネットワークの利点を活かし、取引コストのさらなる削減とユーザー体験の向上を目指す。
ポイント
- DEXアグリゲーターの1inchがソラナブロックチェーン上でサービスを開始し、100万以上のトークンスワップに対応した。
- 最適化された交換レート、低手数料、MEV保護を提供し、取引効率と安全性を高める。
- 今後、ソラナと10以上の他ブロックチェーン間のクロスチェーンスワップを導入し、流動性と相互運用性を向上させる計画である。
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