暗号資産(仮想通貨)を保有するだけではなく、より効率的に資産を増やす方法として注目されているステーキング。現在、多くの国内暗号資産(仮想通貨)取引所でもサービスが拡充され、初心者にも利用しやすい環境が整いつつあります。
ステーキングは、預金の金利よりもはるかに高い利回りを期待できる資産運用方法として人気を集めていますが、その仕組みやメリット・デメリットをしっかり理解することが重要です。
本記事では、仮想通貨ステーキングの基本から最新情報まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ステーキングの重要ポイント
- ステーキングとは、ブロックチェーンに仮想通貨を預けることで報酬を得る仕組み
- 取引所やBest Walletでも手軽にステーキングが始められる
- レンディングよりも安全性が高い傾向にある
仮想通貨のステーキングとは?
ステーキングとは、自分が保有している仮想通貨をブロックチェーンネットワークに預け入れることで、その対価として報酬が得られる仕組みです。これは銀行の預金と似ていますが、銀行預金と比べてはるかに高い利回りを期待できる点が大きな特徴です。
具体的には、対象となる仮想通貨をただ保有するだけ、もしくはロック状態(一定期間引き出せない状態)にして、ブロックチェーンのエコシステム(経済圏)維持に貢献することで、その見返りとなる報酬を得ることができます。
ステーキングは個人でおこなうことも可能ですが、専門知識が必要となるため、初心者の方は仮想通貨取引所が提供するステーキングサービスを利用する方が一般的です。2025年3月現在、BITPOINT、GMOコイン、SBI VCトレードなど国内の主要取引所でステーキングサービスが提供されています。
重要なのは、すべての仮想通貨でステーキングができるわけではないという点です。ステーキングができるのはイーサリアム(ETH)など特定のコンセンサスアルゴリズム(ブロックチェーンの合意形成方式)を採用している仮想通貨に限られます。
ステーキングの基本的な仕組み
仮想通貨ステーキングは、保有する仮想通貨を一定期間預けることで報酬を得る仕組みです。これは、電力を大量消費する従来の仮想通貨マイニングに代わる、環境に優しい方法として注目されています。
ブロックチェーンは取引を検証するための合意形成メカニズムを必要とします。ビットコインのProof of Work(作業証明)は複雑な計算処理が必要で電力消費が多いですが、Proof of Stake(持ち分証明)は保有通貨量に応じて検証者(バリデーター)に選ばれる確率が高まります。選ばれるとブロック生成権を得て報酬を獲得できます。不正行為には資産を失うリスク(スラッシング)があるため、誠実な行動が求められます。
さらに、委任型ステーキング(DPoS)を利用すれば、専門知識がなくても他のバリデーターに資産を預けて報酬の一部を受け取ることが可能です。
報酬の仕組みとその計算方法
ステーキング報酬は通常、APY(年間収益率)で示され、イーサリアムでは約4〜5%です。この報酬率は参加者数により変動し、増加すると一人あたりの報酬は減少します。
報酬の発生頻度はプロジェクトごとに異なり、イーサリアムは約6.4分ごと、カルダノは5日ごと、コスモスでは継続的に発生し、随時請求可能です。
報酬の源泉は新規発行の仮想通貨と取引手数料です。また、報酬を再ステーキングすることで複利効果が期待でき、時間とともに報酬が増加します。
ステーキングのリスクと対策
ステーキングには以下のリスクがあります。
- 市場価格の変動リスク: ステーキング期間中に仮想通貨価格が下落するリスク。長期的視点で投資を分散することで対策できます。
- 技術的リスク: スマートコントラクトの脆弱性による資産喪失のリスク。実績のあるプロジェクトを選ぶことが重要です。
- スラッシングリスク: バリデーターの不正行為で資産が没収されるリスク。信頼性の高いバリデーターや評判の良いサービスを利用しましょう。
- インフレーションリスク: トークン発行量が増えすぎると価値が下がるリスク。プロジェクトの経済モデルを事前に確認することが大切です。
特に1000倍仮想通貨などは爆益の可能性と共に、大幅な下落による元本割れをして意味をなさなくなるリスクもあるので、ステーキングする際はご注意ください。
ステーキングのメリット
ステーキングは自分の仮想通貨をネットワークの安全性確保に役立てる代わりに、定期的な収入を得られます。
ここでは、ステーキングの主な4つのメリットをご紹介します。
保有するだけで報酬が得られる仕組み
ステーキングの最大の魅力は、仮想通貨を持っているだけで定期的に報酬がもらえることです。通常の仮想通貨投資では価格上昇を待つしかありませんが、ステーキングなら価格に関係なく、定期的に追加の仮想通貨が得られます。これは株式の配当や預金の利息に似ています。
主要な仮想通貨のステーキング報酬率は、イーサリアムで年4〜6%、ソラナで6〜8%程度です。さらに、保有している仮想通貨の価格が上がれば、報酬の価値も高まります。つまり、価格上昇による利益と、定期的な報酬の両方を得られるのがステーキングの大きな利点です。
複利効果で資産が加速度的に増える
ステーキングの大きな魅力は複利効果です。得た報酬を再びステーキングすることで、報酬からさらに報酬が生まれる好循環が作れます。
例えば、10万円を年率5%でステーキングすると、1年目に5,000円の報酬が発生します。2年目には元本と報酬の合計10万5千円に対して5%の報酬(5,250円)が得られます。
10万円を単利(報酬を再投資しない)で30年運用すると25万円になりますが、複利(報酬を再投資する)なら約43万2000円と大きな差が生まれます。この「お金がお金を生む」効果は、長期投資で大きな威力を発揮します。
初心者でも簡単に始められる手軽さ
仮想通貨は難しそうに見えますが、取引所のステーキングサービスなら初心者でも簡単に始められます。BITPOINTなどの日本の取引所では、仮想通貨を購入した後、アプリで数タップするだけでステーキングを開始できます。数千円という少額から始められるため、リスクを抑えながら試すことができます。
また、仮想通貨ウォレットの中には、メタマスクなどウォレット内からステーキングが可能なものもあります。おすすめの仮想通貨ウォレットの中に、日頃使っているウォレットがあれば簡単に始められるでしょう。
ウォレットを持っていない方は、60以上のチェーンをサポートしているBest Walletがおすすめです。ウォレット内のローンチパッド「Upcoming Tokens」では、魅力的なプロジェクトが続々と登場し、高いステーキング報酬を得るチャンスが豊富にあります。分散型取引所と接続されているため、ステーキングのやり方も簡単です。
銀行預金をはるかに上回る高い利回り
ステーキングの最大の魅力は高い利回りです。2025年3月現在、日本の銀行預金金利は約0.001%(100万円預けても年間10円の利息)ですが、仮想通貨ステーキングでは年率2〜12%の報酬が期待できます。
100万円相当の仮想通貨を5%でステーキングすれば、年間5万円の報酬になります。これは銀行預金の5,000倍です。
もちろん、特にミームコインなどは価格変動リスクがありますが、ステーキングは価格下落時でも継続的に報酬が得られるため、平均購入価格を下げる効果もあります。インフレ環境下では特に、銀行預金より有利な選択肢となる可能性があります。
ステーキングのデメリット
ステーキングは自分の資産を一定期間預けて報酬を得る魅力的な仕組みですが、初心者が見落としがちな重要なデメリットがあります。
ここでは、ステーキングの主なデメリットを分かりやすく解説します。
ステーキングの基本と制限
ステーキングはProof of Stake(PoS)という仕組みを採用しているアルトコインでのみ可能です。ビットコインなど多くの主要通貨ではステーキングができないため、選択できる通貨は限られています。
「預けるだけで収入が得られる」という魅力的な面がある一方で、資産を自由に使えなくなったり、価格変動の影響を受けたりするデメリットも存在します。これらのリスクを理解せずに投資すると、予期せぬ損失につながる可能性があります。
資産の流動性制限
ステーキングでは、資産が一定期間(15日から90日など)ロックされます。この間、市場が急落しても資産を売却できないため、大きな損失を被る可能性があります。さらに、ロック期間前に資金を引き出そうとすると、獲得した報酬が没収されるだけでなく、元本の一部も失うペナルティがあることも珍しくありません。
「流動性ステーキング」という資産を取引可能なままステーキングできるサービスもありますが、通常はより低い報酬率となります。高い報酬を得るためには流動性を犠牲にする必要があり、緊急時に資金が必要になる可能性がある方にとっては注意が必要です。
セキュリティリスク
ステーキングには技術的なリスクも存在します。分散型金融(DeFi)プラットフォームでのステーキングでは、スマートコントラクトの脆弱性によるハッキングリスクがあります。過去には、ステーキングサービスから多額の資金が盗まれる事件も発生しています。
取引所を通じてステーキングする場合でも、取引所自体のセキュリティ問題や経営破綻のリスクがあります。2022年のFTX取引所の破綻は、プラットフォームに依存することの危険性を明確に示しています。
仮想通貨におけるステーキングとレンディングの違いとは?
仮想通貨の世界では、保有資産から収益を得る方法としてステーキングとレンディングが注目されています。
この二つは似ているようで異なる特徴を持っています。
基本的な仕組みの違い
レンディングは、保有する仮想通貨を取引所などに貸し出して利子を得る仕組みです。銀行の定期預金に類似しており、一定期間資産を貸し出すことで収益が発生します。
一方、ステーキングはブロックチェーンネットワークの維持に貢献することで報酬を得る仕組みであり、主にPoS(プルーフ・オブ・ステーク)などのコンセンサスアルゴリズムを採用した仮想通貨で可能です。
利用方法と契約の違い
レンディングでは、取引所との間で消費貸借契約を結ぶ必要があります。明確な申し込み手続きが求められるのが特徴です。
これに対してステーキングは、特別な契約を必要としない場合が多く、ロックが不要なタイプであれば単に保有しているだけでサービスを受けられます。手続きの簡便さという点ではステーキングに優位性があります。
報酬と安全性
両方とも基本的には同じ仮想通貨で報酬が支払われますが、最近では日本円での受け取りにも対応する取引所が登場しています。安全性においては、ステーキングは取引所での分別管理対象となることが多く比較的安全です。
一方、レンディングは貸し出した資産が第三者によって運用されるため、その第三者のリスクを背負うことになります。
投資判断のポイント
投資戦略に合わせた選択が重要です。長期的な資産形成を目指すなら、比較的安全性の高いステーキングが適しています。より高い収益を求め、リスクを許容できるなら、レンディングも選択肢となるでしょう。
初心者の方は、まずステーキングから始め、仕組みに慣れてからレンディングを検討することをおすすめします。
まとめ
本記事では、仮想通貨のステーキングについて詳しく解説しました。ステーキングに適した仮想通貨を選ぶ際には、報酬率、ロックアップ期間と流動性、セキュリティと信頼性、最低預入額と自身の投資戦略、ICO仮想通貨ではプロジェクトの将来性と持続可能性などを総合的に検討することが重要です。
仮想通貨投資には価格変動リスクがあるため、ステーキングを始める際にはメリットとデメリットをしっかり理解した上で、自己責任で判断することが大切です。また、投資は資産の一部にとどめ、プレセール仮想通貨の購入時など分散投資を心がけることも重要なポイントです。
実際にステーキングを行う際には、Best Wallet内に掲載されているUpcoming Tokensも見てみてください。高利回りのステーキング報酬を提供する先行セール段階の銘柄が多数掲載されており、お得に稼ぐことができます。詳しくはBest Walletレビュー記事も参照してみてください。
ステーキングを上手に活用して、資産運用の効率化を図りましょう。
Best Walletを見てみる仮想通貨のステーキングに関するよくある質問
ステーキングにおすすめの仮想通貨は?
ステーキングの報酬はいくらくらい貰えますか?
ビットコインでステーキングは出来ますか?
ステーキングのやり方と選び方は?
参考文献
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